2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640455
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
山本 博文 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (50240122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 純子 福井大学, 教育地域科学部, 教務職員 (50228946)
中島 正志 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (70093440)
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Keywords | 福井地震断層 / 撓曲変形 / 鯖江断層 / 活断層 / 寛文地震 / 越前海岸 / 武生盆地 / 敦賀半島 |
Research Abstract |
福井県北部に位置する福武低地は,東側を加賀越前山地・越前中央山地,西側を丹生山地,北側を加越台地,南側を南条山地によって区切られた低平な沖積平野であり,その形成過程においては断層活動をはじめとする様々な構造運動が大きく関与していると考えられる.そこで平成14年度においては.福井平野の微地形計測を行うと共に,武生盆地の段丘調査,地形調査,若狭湾東部の17世紀における地殻変動の調査を行った. 1.福井平野の微地形計測に於いては,福井地震断層,福井東側地震断層沿いに於いて,これまでの調査により地形に断層変位地形があると推定される地点に於いて,地形の測量を行った.その結果,低角逆断層で認められるものと同様の撓曲変形が認められ,断層が地表に現われる地点はこれまで推定されるより0.5〜1km西側であることが推定された. 2.武生盆地ではその中央に位置している鯖江台地がその東縁の鯖江断層の活動により,隆起・西へ傾動することにより形成されたこと,鯖江断層は現在推定されているより長く,武生盆地南縁まで延びていること,テフラの同定により約2.5万年前頃より東側から離水して鯖江台地が形成されたこと,少なくとも5万年前以前より,鯖江断層の活動により隆起傾向にあったこと,また鯖江断層の活動度はA級の可能性が高いこと等が明らかとなった. 3.若狭湾東部の三方五湖から敦賀半島西側にかけて,および越前岬を中心とした越前海岸では17世紀の中頃,断層活動によって隆起していることが明らかになづている。その中間に位置している敦賀半島では今回の調査により先端部で2〜4m,基部で1〜2mの最近の隆起が認められ,越前岬周辺や三方五湖周辺と同時期に隆起した可能性が高いことが明らかになった. 以上のように,福井平野周辺地域ではこれまで考えられていた以上に断層活動が活発である可能性が高くなった.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Itoh, Y.: "Active right-lateral strike-slip fault zone along the southern margin of the Japan Sea."Tectonophysics. 351. 301-314 (2002)
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[Publications] 山本博文: "塚原野台地の流れ山地形の変遷"福井大学地域環境研究教育センター紀要「日本海地域の自然と環境」. 9. 93-100 (2002)
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[Publications] 伊藤大輔: "越前海岸にみられる海食洞と旧汀線高度について"福井大学教育学部紀要第II部(自然科学). 54. 11-38 (2002)
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[Publications] Junko F.: "The ageomagnetic field's configuration over the Japanese Islands at the time when the Aso-4 tephra was deposited"Mem.Fukui Pref.Museum. 1. 36-91 (2002)
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[Publications] 藤井純子: "第四紀火山灰についての段階的IRM獲得実験と三成分IRMの熱消磁実験"福井大学教育紀要,第II部(自然科学). 54. 47-55 (2002)