2002 Fiscal Year Annual Research Report
可変光発生装置を用いた古生物学的新手法の開発と確立
Project/Area Number |
13640467
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安達 修子 筑波大学, 地球科学系, 講師 (80182997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 芳文 筑波大学, 地球科学系, 助手 (00241787)
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Keywords | 可変光発生装置 / 古生物学 / 生痕化石 / サンゴ化石 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度購入できた紫外から赤外領域の波長を無段階に得られる可変光発生装置ポリライトを活用した表面観察と、目的に即した試料の収集に徹した。本研究者らがこれまで収集した資料の中から古生物学的試料として選択した試料は、生痕化石、サンゴ化石等、地質学的試料としては、泥岩や凝灰岩等の細粒堆積岩および各種の生物種の殻等が含まれる細粒堆積物等の試料であったが、より試料の充実のため国内での野外現地調査および試料収集を行い、新たな試料を収集することが出来た。(国内旅費;沖縄県石垣島および山口県秋芳町)昨年度までに収集した試料について装置を用いた表面観察を続行するとともに、今年度収集することの出来た試料についても比較および検討を進めた。収集した試料についての撮影は、視覚的により容易に比較できるようにするための撮影技術などの検討を行ないつつ、取りまとめのための予備的作業を行なった。次年度については、試料収集のための野外現地調査や試料収集は特に必要がないかぎり行なわないが、研究に関連する情報については収集に努める。また明瞭な比較を認識できる手法等を検討するとともに、異なる波長により顕現する差異の程度またその要因等の解明手段の考察への発展的手がかりを獲得したいと考えている。次年度は最終年度となり取りまとめることとなるが、研究の内容上視覚的に提示する必要があるためかなりの費用を要すると思われ、経費として計上した(その他;印刷費)の使用を予定している。
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