2003 Fiscal Year Annual Research Report
可変光発生装置を用いた古生物学的新手法の開発と確立
Project/Area Number |
13640467
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
安達 修子 筑波大学, 地球科学系, 講師 (80182997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 芳文 筑波大学, 地球科学系, 助手 (00241787)
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Keywords | 可変光発生装置 / 古生物学 / 生痕化石 / 貝類化石 |
Research Abstract |
本年度は、最終年度にあたり、可変光発生装置ポリライトによる、試料の表面観察とその撮影を一部続行しつつ、結果の取りまとめを行なった本研究者がこれまで収集した飼料のうち、古生物学的試料として研究当初から予定していた微細な材料つまり堆積物や微化石に関する観察についてはかなり進展したが継続中であるため、その結果またそれらからの考察については、本年度のとりまとめには含めず、視覚的により容易に比較できる、より結果が鮮明に現れた、比較的大型の化石試料について、まず取りまとめることとした。今回の取りまとめに使われた大型の化石試料は、一部現生の試料も含むが、ウニ類、ヒトデ類、貝類、サメ類、植物や生痕化石などである。これらの試料を基に蛍光観察や撮影を行い、その試験的手法と結果、考察を取りまとめた手法として、試料への段階的な波長での光線照射、蛍光観察用専用ゴーグルによる各波長での試料の発する蛍光の観察、適正波長を選定した蛍光観察用ゴーグルに基づく撮影フィルターの選定、適正撮影用フィルターを用いてのデジタルカメラによる予備撮影、比較を目的とした可視光線下でのデジタルカメラによる撮影などの順をふみ、その撮影結果の観察から比較を行なってきたものの取りまとめである。デジタル撮影には、このような比較のためにその手法を利用する場合、いくつかの留意点がある。そのひとつが比較上の色の問題で、メーカーや型番などつまり採用されている技術によって光の感知性能に違いがあるため、いわゆるフイルム撮影のような一般的スタンダードは確立されていない点であるが、今回の研究では、このポリライト独自の波長ごとのRGB値の計測も行い、より明瞭な比較を行なえるよう考慮した。
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