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2001 Fiscal Year Annual Research Report

地殻流体の沸騰及び混合に伴う地質現象の数値解析

Research Project

Project/Area Number 13640481
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

星野 健一  広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80190198)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 洵  広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80033900)
Keywords水-岩石相互作用 / 地殻流体 / 沸騰 / 状態方程式 / MIX99 / SUPCRT92
Research Abstract

本研究の主目的は,星野が開発した地殻流体-岩石相互作用解析プログラムMIX99に高温・高圧型の流体の状態方程式(EOS)を組み込み,地殻流体の混合や沸騰に伴う様々な地質現象のシミュレーションを可能にする新たな解析コードの開発にある.このため,先ず,これまでに提唱されている全てのNaCl-CO2-H2O系流体のEOSについて,エンタルピー解析を行った.その結果,何れのEOSもエンタルピー解析に耐える精度を持っていないことが判明した.この解析結果を最新のEOSの発表者の一人(A.Anderko)に連絡し,解析法の証明と結果の確認を行い,EOSの欠陥の確認と新たなより高精度のEOSの必要性に対する認識を得た.そこで,MIX99へのEOSの組み込みを中断し,地質学の分野で世界的にもっとも広く待ちいられている熱力学データ解析コードで,以前にライセンスを取得していたSUPCRT92のMIX99への組み込みに着手し,現在ほぼ完成して,そのテストを行っている段階である.これを用いて,次年度は,先ず海底熱水鉱床の数値解析を行い,その後,地熱の分野で用いられている高温・定圧型のEOSのエンタルピー解析とそのMIX99への組み込みを試みる予定である.
また,本研究のもう一つの目的である,流体包有物を用いた過去の地殻流体の分析では,岸和田市のマイロナイト〜カタクラサイト中の流体包有物を対象に研究を行い,マイロナイト化・カタクラサイト化に関与したと考えられる流体の組成ならびに温度条件と,両作用間の圧の差の推定を行った.また,いくつかの鉱床の流体包有物の分析も行っている.次年度は,更に岩国市において領家変成作用に関係した流体の分析を行う予定である.それらの結果を用いて,上記シミュレーションコードによる諸現象の解析を行う予定である.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Su Young Lee: "First report of linnaeite (Co3S4) and millerite (NiS) from active submarine hydrthermal deposits : Rainbow hydrothermal field, Mid-Atlantic Ridge"N. Jb. Mner. Mh. Jg.2002(1). 1-21 (2002)

  • [Publications] Gu Xiang-Ping: "Felbertalite and related bismuth sulfosalts from the Funiushan copper skarn deposit, Nanjing, China"Can. Min.. 39. 1641-1652 (2001)

  • [Publications] 星野 健一(章 分担): "21世紀の資源・環境の地球科学(交代作用の解析法-鉱床学における定量的・動的解析の必要性)"資源地質学会(未定). (2002)

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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