2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640568
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
小江 誠司 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (60290904)
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Keywords | 水 / 環境 / 触媒 / 還元反応 / ヒドリド錯体 / 硝酸イオン / 水素 / X線構造解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「自然環境のサイクルを乱さない、安全で効率のよい物質・エネルギー変換の開発」が考えられる。具体的には、「水の中でのヒドリド錯体の生成メカニズム」および「水の中でヒドリド錯体を用いた触媒的還元反応のメカニズム」を明らかにすることである。本研究は有機溶媒を使わないことから「環境調和型の化学」と位置づけることができる。平成13年度は、アクア配位子の配位数の異なるアクア錯体(M=コバルト、ロジウム、イリジウム)を触媒前駆体とし、ヒドリド源としてのギ酸イオンや水素との反応により、水の中でヒドリド錯体の合成に成功した。また、配位子を修飾することにより立体的、電子的に異なる配位子場の構築に成功した。そして、合成した錯体触媒の構造をX線構造解析により決定した。次に、合成した錯体触媒を用い、ケトン、アルケンなどの有機化合物や、硝酸イオンなどの無機化合物の還元を、pH選択的に進行させることに成功した。得られた成果は論文として発表した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Seiji Ogo, ^* Hidetaka Nakai, Yoshihito Watanabe^*: "pH-Dependent H_2-Activation Cycle Coupled to Reduction of Nitrate Ion by Cp^*Ir Complexes"J. Am. Chern. Soc.. Vol.124No.4. 597-601 (2002)
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[Publications] Seiji Ogo, ^* Nobuyuki Makihara, Yuichi Kaneko, Yoshihito Watanabe: "pH-Dependent Transfer Hydrogenation, Reductive Amination, and Dehalogenation of Water-Soluble Carbonyl Compounds and Alkyl Halides Catalyzed by Cp^*Ir Complexes"Organometallics. Vol.204No.23. 4903-4910 (2001)