2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13640607
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
本仲 純子 徳島大学, 工学部, 教授 (40035811)
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Keywords | センサ試作 / DNA配列認識 / オスミウム錯体 |
Research Abstract |
本年度は、はじめにトリス(2,2^1-ビピリジン)オスミウム錯体の合成を行った。塩化オスミウム(III)をN, N-ジメチルホルムアミドに溶解して、還流し、2,2^1-ビピリジルを添加、ジエチルエーテルを滴加して茶色のガム状生成物を得た。炉過後、生成物[Os(bpy)2Cl2]をN, N-ジメチルホルムアミドに溶解させ、亜ジチオン酸ナトリウム溶液を添加した。水/メタノール溶液から再結晶させ、エタノールに溶解後、2,2^1-ビピリジルを添加した。NH_4PF_6を添加し、過剰のPF_6を含むメタノール/水から再結晶することでトリス(2,2^1-ビピリジン)オスミウム(II/III)錯体を得た。 次にDNA修飾センサの試作を行った。銅線と白金線を電気的に接続して、ガラスチューブに挿入し、先端に0.2〜0.4mmの空孔を残して封入し、他端は接着剤で固定した。センサ先端を研磨処理後、多孔質炭素を充填し、白金と接触させた。作製した多孔質炭素電極の表面積をクロノクーロメトリーにより求めた。合成オリゴDNAを含むpH8.5のTris-HCl緩衝液にセンサを浸漬することにより、表面にDNAを修飾させた。センサ表面へのオスミウム錯体の非特異吸着を防ぐために、ステアリルアミンを含むエタノール溶液に浸漬し、目的のDNA修飾センサを作製した。 続いて、試作DNA修飾センサの特性評価を行った。DNAとオスミウム錯体との相互作用、オスミウム錯体の保持、オスミウム錯体を作用させた二本鎖DNAセンサのpHおよび温度に対する影響を検討した。
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