2001 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトデ生殖巣刺激物質(GSS)の精製と卵成熟における放出機構
Project/Area Number |
13640673
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Research Institution | Teikyo Junior College |
Principal Investigator |
三田 雅敏 帝京短期大学, 生活科学科, 助教授 (50190674)
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Keywords | 卵成熟 / 生殖巣刺激物質(GSS) / 神経伝達物質 / ペプチドホルモン / 1-メチルアデニン / イトマキヒトデ |
Research Abstract |
イトマキヒトデの放射神経抽出液を逆相カラムによる高速液体クロマトグラフィーを繰り返すことで、放卵活性をもつペプチドを精製した。質量分析の結果、ペプチドの分子量は約3200であった。このペプチドがGSS分子と考えられるが、最終的にアミノ酸シークエンサーでアミノ酸配列を分析できるだけの十分な量が精製できてなかったため、イトマキヒトデGSSのアミノ酸配列はまだ明らかでない。現在出発材料を3倍にして、新たに精製を始めているところである。 その他、本研究からGSSによる1-メチルアデニン(1-MeA)生産について以下結果も得られた。 (1)イトマキヒトデ卵巣には哺乳類のゴナドトロピン受容体とホモロジーをもつ糖タンパクホルモンレセプターが存在した。しかしGSSはそのリガンドではなかった。 (2)10種類のN1置換アデニン類を化学的に合成し、ヒトデ卵成熟に対するアゴニストおよびアンタゴニストの作用を調べた結果、1-MeAレセプタータンパクに対する相互作用において、分子内の電荷ばかりでなく、N1置換基の立体的位置関係が重要であることを明らかにした(Comp. Biochem Physiol,2001,130:427-434)。 (3)卵濾胞細胞表面に存在するATP-diphosphohydrolaseの細胞内情報伝達系に対する生理的役割を明らかにした(zool. sci,2001,18:551-557)。
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[Publications] Masatoshi Mita: "Role of ecto-ATP diphosphohydrolase in ovarian follocle cells of the starfish Asterina pectinifera"Zoological Science. 18. 551-557 (2001)
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[Publications] Masatoshi Mita: "Interaction of Ni-substituted adenines with 1-methyladenine receptors of starfish oocytes in induction of maturation"Comparative Biochemistry and Physiology Part B. 130. 427-434 (2001)
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[Publications] Masatoshi Mita: "Perspective in Comparative Endocrinology : Unity and Diversity"H.J.Th.Goos, R.K.Rastogi, H.Vaudry & R.Pierantoni. 1291 (2001)