2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13650099
|
Research Institution | TOHOKUGAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
樋渡 洋一郎 東北学院大学, 工学部, 助教授 (30048813)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星宮 務 東北学院大学, 工学部, 教授 (40118336)
遠藤 春男 東北学院大学, 工学部, 教授 (20137582)
|
Keywords | 光音響映像法 / 光音響顕微鏡 / 孔食 / 表面局部欠陥 / 浸せき試験 / 非破壊検査 / 電気化学的測定 |
Research Abstract |
本研究においては、アルミニウム板に生じた孔食((a)浸せき試験と(b)電気化学的に生じた孔食)を光音響法(Photoacoustic spectroscopy ; PAS)により映像化し、深さなどの情報を光音響信号強度から推定することを課題とした。具体的には、(a)の浸せき試験は、まず初めに、アルミニウム板を、0.001mol〜1molの濃度の塩化ナトリウムあるいは塩化マグネシウムを別個に含むエタノール水溶液中に、純アルミニウム平板を144時間浸せきしたもの塩化ナトリウムあるいは臭化ナトリウムを含むアルコール水溶液中に約一週間浸した後、光学顕微鏡検査により形状及ぴ深さを確認し、次に走査電子顕微鏡(SEM)により写真撮影なども行い、なお形状等を調べた後、光音響顕微鏡(PAM)測定を行った。(b)の電気化学的方法は、科学研究補助金で購入したポテンショスタットを用いて定電位電気分解して発生した孔食のPAM測定を行なった。 また、以上の研究に加えて、本研究者らは内部欠陥の映像化を行うために、光音響顕微影像法による枝分かれ複合欠陥の欠陥検出と円筒型内部欠陥の映像化も行った。本研究の備品として科学研究補助金で購入した、試料移動用に装置であるリニアモーターステージを光音響顕微鏡装置に組み込み、さらに、ソフトウェアの"LabView"を導入して測定系全体の自動化したものに改良を行った。このように実際の孔食のその光音響像と位相像を評価、解析を行い、国内の学会では、日本機械学会年次大会などで発表し、活発な質疑が行われ良い成果が得られた。
|
Research Products
(1 results)