2001 Fiscal Year Annual Research Report
環境にやさしい非鉛系はんだの超微小サイズ試験片のクリープ強度評価法の開発
Project/Area Number |
13650109
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
高田 晄男 舞鶴工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (80043363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 政男 立命館大学, 理工学部, 教授 (20111130)
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Keywords | はんだ / クリープ / 破断時間 / 電子デバイス / 構成比 / ラーソンミラーパラメータ / 寸法効果 |
Research Abstract |
直径0.3〜2.0mmの試験片用のミニチュアクリープ試験装置を用いて,温度313KでSn-37PbおよびSn-3.5Agはんだを供試材としてミニチュア試験片によるクリープ実験を実施した.その結果を標準サイズの試験片での実験データと対比することにより,クリープ破断時間に及ぼす試験片サイズの影響について検討した結果,現時点において以下のことが判明した. 1.Sn-37Pbはんだのミニチュア試験片はバルク試験片に比べて,クリープ破断時間にほとんど差はなく,一方,Sn-3.5Agはんだについては,ミニチュア試験片の方がバルク試験片に比べてクリープ破断時間が長く,寸法効果が存在することがわかった. 2.破断ひずみと応力の関係は,ミニチュア試験片では,Sn-3.5Ag, Sn-37Pbはんだとも破断ひずみはほぼ一定の値を示し,バルク試験片においては,Sn-3.5Agはんだは応力の増加に伴って破断ひずみは大きくなり,Sn-37Pbはんだでは応力の増加に伴って破断ひずみ小さくなることがわかった.また,Sr37Pb, Sn-3.5Agはんだとも,バルク試験片よりミニチュア試験片の方が破断ひずみは小さいことがわかった. 3.Sn-37Pbはんだの応力5.0MPaにおける,直径1.0mm,2.0mmおよび7.5mmの3種の試験片のクリープ曲線から,直径が大きくなればひずみが大きく,破断時間は短くなることがわかった.
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Research Products
(2 results)