2001 Fiscal Year Annual Research Report
組立/分解性を考慮した締結用スナップフィットの最適設計に関する研究
Project/Area Number |
13650144
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
綿貫 啓一 埼玉大学, 工学部, 助教授 (30212327)
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Keywords | スナップフィット / 組立 / 分解性 / リサイクル設計 / 強度設計 / 有限要素法 / 残留応力 / 機械要素 / 最適設計 |
Research Abstract |
平成13年度に行った研究成果を以下に示す. (1)スナップフィットの形態分類 現在,スナップフィットとしてはカンチレバー・フック型スナップフィットが最もよく使用されているが,その他にはカンチレバー・ホール型スナップフィット,バヨネット・フィンガー型スナップフィットなども使用されている.その他にも多種多様なスナップフィットが存在し,その形態について使用状況などを考慮して分類した. (2)スナップフィットの射出成形による残留応力の解析 スナップフィットは通常,射出成形により製造され,簡易組立の用途で広く用いられてきている.スナップフィットは,ねじ,ピン,接着,溶接などによる締結・結合に比較して,組立/分解性に優れているため,締結部品としての活用も検討されている.しかし,成形時の残留応力が強度に影響を及ぼすため,その解析が必要となっている.そこで,射出成形時の生じる残留応力の解析手法として,プラスチック成形の流動解析の手法を準用し,それにセル・オートマトン法を用いた独自の解析手法を提案し,解析を行った。これにより,スナップフィットの強度解析および耐久性の推定を行った. (3)組立/分解性を考慮したスナップフィットの最適形状 残留応力による強度および耐久性の低下を考慮するとともに,組立/分解性を考慮したスナップフィットの最適形状を有限要素法(FEM)を用いて求めた.
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Research Products
(1 results)