2002 Fiscal Year Annual Research Report
磁気特性を考慮したACモータの高度駆動制御法の研究
Project/Area Number |
13650499
|
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
新中 新二 神奈川大学, 工学部, 教授 (30301584)
|
Keywords | ACモータ / ベクトル制御 / センサレス / 磁束飽和 / 鏡相特性 / 磁気特性 / 高周波 |
Research Abstract |
1.年度当初の計画概容 年度当初、以下の計画を立てた。 (1)磁気損失最小化駆動制御法 等価鉄損抵抗の同定法の成果の論文投稿を図るべく尽力する。 (2)磁気飽和特性を考慮した駆動制御法 円筒形同期モータに関し、初期回転子位置推定法を論文としてまとめる。また、突極形同期モータの磁気飽和特性を考慮した数学モデルの構築とこの実機検証に注力し、この進展を図る。 2.年度実績 以下の実績を得た。 (1)磁気損失最小化駆動制御法 同定法に関する論文を投稿し、論文誌掲載を達成した。磁気特性の中でもモータ効率的な駆動に深い関係がある鏡相形ベクトル制御技術の改良を重ね、学術発表できるレベルに完成度を引き上げ、一部これを行った。また、本技術の実用化に深く関連したD因子システムに関し、大きな前進を得た。 (2)磁気飽和特性を考慮した駆動制御法 円筒形同期モータに関し、初期回転子位置推定法を論文2002年度8月に学術的発表を行った。また、論文として投稿した。突極形同期モータの磁気飽和特性を考慮した数学モデルの構築は一応の目処をつけた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 新中新二: "交流モータ並列形数学モデルのためのヒステリシス損・渦電流損対応等価鉄損抵抗の分離同定"電気学会論文誌. 122-D. 457-467 (2002)
-
[Publications] 新中新二, 竹内茂: "センサレスベクトル制御駆動による無変速機電気自動車の開発"計測自動制御無学会論文集. 38. 501-510 (2002)
-
[Publications] 新中新二: "三相信号処理のための3入力出力可変特性D因子のフィルタの提案"電気学会論文誌. 122-D. 582-590 (2002)
-
[Publications] 新中新二: "可変特性D因子システム,その存在性,実現性,安定性"電気学会論文誌. 122-D. 591-600 (2002)
-
[Publications] S.Shinnaka: "A New Characteristics-Variable Two-Input/Output Filter in D-Module"IEEE, Trans, on Industry Applications. 38. 1290-1296 (2002)
-
[Publications] 新中新二: "三相システムのためのD因子ベクトルコントローラの提案"電気学会論文誌. 122-D. 1121-1128 (2002)