2001 Fiscal Year Annual Research Report
ポンプ圧送の脈動に起因する材料分離や変形性低下を評価できる定量的指標に関する研究
Project/Area Number |
13650508
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
橋本 親典 徳島大学, 工学部, 教授 (10180829)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 健 徳島大学, 工学部, 助手 (50332812)
上田 隆雄 徳島大学, 工学部, 助教授 (20284309)
水口 裕之 徳島大学, 工学部, 教授 (00035651)
|
Keywords | ポンプ圧送性能 / フレッシュコンクリート / 材料分離抵抗性 / 変形性評価試験 / 平均ポンプ油圧 / 変動係数 / フライアッシュIV種 / 粗骨材濃度 |
Research Abstract |
本研究の目的は,フレッシュコンクリートのポンプ圧送性のうち,圧力の時間的・位置的変動に耐える分離抵抗性に関して,加圧ブリーディング試験方法や変形性評価試験方法と同様に,圧送性の事前評価ができる試験方法を構築することである。本年度は,主に,室内実験による脈動流の圧送実験を行い脈動に起因する材料分離や変形性低下を評価できる定量的指標の検討を行うこととして,本研究は,変形性評価試験方法を用い,普通コンクリートと比較して,フライアッシュIV種を細骨材容積の10〜20%置換した粘性が大きいコンクリートの変形抵抗性を定量的に評価し,普通コンクリートの順調圧送に関する平均ポンプ油圧と変動係数の判定基準のフライアッシュIV種混入コンクリートヘの有効性について実験的検討を行った。以下に,本年度に得られた知見について簡単に記す。 1.普通コンクリートの順調圧送の限界領域として平均ポンプ油圧0.30MPa,油圧の変動係数20%が妥当と判断される。 2.細骨材率が小さい(粗骨材濃度大)場合,平均ポンプ油圧は幾分大きくなるものの普通コンクリートより小さい。また油圧の変動係数を低減させる効果があり,管内閉塞を回避させることができる。 3.フライアッシュIV種混入コンクリートは普通コンクリートより,順調および不安定圧送領域が広く,高い変形抵抗性能を有する。 4.フライアッシュIV種混入コンクリートの順調圧送の判定基準は,平均ポンプ油圧0.50MPa以下,油圧の変動係数15%以下と判断される。
|