2001 Fiscal Year Annual Research Report
信号交差点の高齢横断歩行者と右左折自動車との安全性・円滑性評価に関する研究―高齢化社会における信号交差点の安全性と円滑性の総合的改善に向けて―
Project/Area Number |
13650580
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
山田 稔 茨城大学, 工学部, 助教授 (50182556)
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Keywords | 歩行者 / 横断歩道 / 信号交差点 / 錯綜 |
Research Abstract |
本年度においては、幹線系道路の信号交差点における横断を対象に、横断歩行者と同時に現示が与えられる右左折車の視点から、高齢化による横断歩行者の速度低下や右左折車への注視不足への対応として発生する待ち時間増加などの影響とメカニズムを明らかにするために、基礎的な文献資料の収集分析、本研究開始以前に他の目的で実施した横断歩道におけるビデオ撮影記録に対する解析およびデータ分析、そして、横断歩道を広域にとらえることのできるビデオ撮影を行い、それを用いた解析及び分析を行った。 その結果、文献調査より、歩行者の横断時の挙動に影響する要因を整理した。また、既存のビデオ記録による分析から、横断歩行者のサイクル内における到着時刻分布が信号交差点の制御パターンによって影響を受けることを明らかにし、これを調整することによって歩行者と右左折車の錯綜発生そのものを制御しうる可能性があることが示された さらに、本年度のビデオ撮影調査データからは、信号交差点の残り赤時間表示が、横断歩行者の到着時刻分布に及ぼす影響と歩行者の横断経路選択におよぼす影響を明らかにした。またこの調査データは、次年度において、錯綜発生への影響、および錯綜事象の右左折車への影響を分析するための基礎資料ともなる。
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Research Products
(1 results)