2003 Fiscal Year Annual Research Report
地域大気環境評価のための高解像度気象・大気質濃度モデルシステムの開発と応用
Project/Area Number |
13650600
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鵜野 伊津志 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (70142099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 学 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90234161)
大屋 裕二 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (00150524)
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Keywords | 環境アセスメント / 気象モデル / 拡散 / 花粉 / 黄砂 |
Research Abstract |
環境影響評価法に基づく環境アセスメントの新しい展開に伴い、アセスメントの技術手法に関しても最新知見に基づき積極的に改良を図っていく必要がある。現在、大気環境アセスメントにおいては、気象データは対象地域における特別測定によって得ることが基本となっており多大の時間と費用を要している。従来は、アメダス等の近傍の観測点データが用いられたが、今後の新規開発や発展途上国への立地においては、近傍に既存の観測点のない場合が多数予測され、数kmの水平分解能の地域気象モデル(メソスケール気象モデル)と物質輸送・拡散モデルの長期積分(1年もしくは季節毎)を行い、高分解能の気象・大気質濃度データを構築するシステムの開発と積極的な利用が必要と成っている。 本研究では、メソスケールモデルRAMSを九州地域に2kmメッシュの高分解能で適用し、通年計算を実施し、モデルの気象パラメーターの再現性を気象官署の観測データをもとに徹底的に解析し、モデル計算の精度の定量的な議論を行い、気象モデル結果を用いた環境アセスメントへの可能性を示した。次に、山形盆地を対象にRAMSと同時に花粉の飛散のトレーサー計算を行い、気象モデルと結合させた花粉飛散の予測の妥当性の検証を進めた。更に、気象モデルRAMSをアジアスケールに展開して、中国内陸域からの風送ダスト(黄砂)の輸送シミュレーションモデルを構築し、妥当性の検討を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 鵜野伊津志: "アジアスケールの越境物質輸送モデリング"大気環境学会誌. 38・1. 1-12 (2003)
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[Publications] Uno, I.et al.: "Regional chemical weather forecasting system CFORS : Model descriptions and analysis of surface observations at Japanese island stations during the ACE-Asia experiment"J.Geophys.Res. 8668,doi:10.1029/2002JD002845. 108(D23). (2003)
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[Publications] 神田学 ほか: "地域気象モデルによる花粉飛散の数値シミュレーション"天気. 49・4. 267-277 (2002)
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[Publications] 原由香里 ほか: "ダスト輸送モデルを用いた東アジア域の近年の黄砂現象の解析"地球環境. 7・2. 215-224 (2003)
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[Publications] 吉田保衡 ほか: "メソスケール気象モデルを用いた九州地域の通年シミュレーションとその統計的評価"九州大学大学院総合理工学報告. 25・2. 269-277 (2003)