2002 Fiscal Year Annual Research Report
植物性産業廃棄物の再資源化システムとその応用に関する研究
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13650602
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
増田 純雄 宮崎大学, 工学部, 助教授 (70117422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 正仁 鹿児島工業高等専門学校, 助教授 (40239843)
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Keywords | 有機性産業廃棄物 / 焼酎蒸留粕 / 加圧濾過 / 糸状細菌 / ポットの物理・化学的特性 |
Research Abstract |
14年度の計画は、1)飼料化後の廃液を用いて、糸状菌による廃液処理の実験を行い、処理効率と菌増殖量を検討する。2)糸状細菌は培養過程で、菌糸塊を形成するため、その菌糸塊を混合試料に加え、飼料の作製を行う。3)ポットの製に最適な稲藁添加量で作製したポットの物理・化学的特性については研究分担者が行うこととなっている。平成14年度の研究計画に従い実験を行い,以下の結果が得られた 計画1)では,糸状菌(白色腐朽菌)による甘藷焼酎粕の固液分離後のろ液を用いた廃液処理の実験を行い1)白色腐朽菌による有機物除去率は最大74%であった。2)原液中のDOC/E_<260>比が600前後であり、実験終了時のDOC/E_<260>は150と減少した。3)振とう培養後の菌糸塊を再度培養した場合、菌糸塊が崩壊する現象は観察されなかった。計画2)では,ビーカーによる実験では飼料作製を行う為の菌糸塊が得るれなかったために,飼料作製ができなかった。次年度にこの実験を再度行う。また,圧搾時の圧力を上げるために,焼結線金網を利用した実験を行った結果,金網の目開き10μmでは圧力10KPaが最適であった。計画3)では、蘇生紙ポットと古紙ポットの中に含まれる化学成分の乾物重量は全体的な傾向として蘇生紙ポットは古紙ポットと比較して肥料の三要素である窒素、リン酸、カリウムを多く含有していることが明らかとなった。また、その割合は古紙混合比が増加すると減少した。これは古紙混合比の増加にともない、単位重量当たりに占める焼酎粕含有量が減少するためである。しかし、ポット全体でこれらの成分含有量を比較すると古紙混合比が大きい程多くなった。次に各々の化学成分について両ポットを比較すると、窒素は古紙混合比3%で2.04%、5%で1.64%、7%で1.36%であり、古紙ポットより6〜10倍程度含有していることがわかった。同様にリン酸で10〜13.6倍程度、カリウムで5〜7倍、カルシウムで1.1〜1.5倍程度、マグネシウムで1.2倍程度多く含有していることがわかった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 増田 純雄, 山内 正仁: "白色腐朽菌による色度除去に関する基礎的研究"宮崎大学工学部紀要. 31. 257-261 (2002)
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[Publications] 山内 正仁, 増田 純雄: "Fundamental Study on Practicality of esource Recycling Goods Made from Sweet Potato Waste Stillage"Fourth Regional Symposium on Infrastructure Development in Civil. 4. (2003)