2003 Fiscal Year Annual Research Report
建築プロジェクトにおける関係主体間の役割分担の透明化に関する研究
Project/Area Number |
13650682
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
秋山 哲一 東洋大学, 工学部, 教授 (30111917)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩松 準 佐藤工業(株), 佐藤総合研究所, 主任研究員
遠藤 和義 工学院大学, 工学部, 助教授 (20194029)
大森 文彦 東洋大学, 法学部, 教授 (90194307)
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Keywords | 建築プロジェクト / クレームレター / 契約管理 / 役割分担 / 透明化 |
Research Abstract |
本研究は,海外の建築プロジェクトにおける建築生産関係主体間のクレームレターの収集・分析を通じて生産関連主体間のリスク分担のメカニズムを検証し,役割分担のありようを検討することを目的としている。今年度は最終年度として研究のとりまとめを行った。 (1)クレームの発生,解決メカニズムに関する理論的検討 主に海外の建築クレームに関する既往研究・文献から建築クレームのタイプ,原因,特徴を整理した。また、クレームレターのやりとりのもととなる契約約款、契約条件書、紛争解決手段について、日本と海外の比較に重点を置いて整理した。 (2)建築プロジェクトにおけるクレーム・マネジメントの諸類型 クレーム・マネジメントに関する海外文献や海外建設協会が実施した調査結果をもとに建築プロジェクトにおけるクレーム・マネジメントの諸類型について具体的に整理した。さらに東南アジア地 (3)建築プロジェクトにおけるクレームレターの実態の系統的分析 前年度までに行ってきた典型的な海外の建築プロジェクトの契約管理におけるクレームレターの実態分析結果をもとに、建築プロジェクト編成との関係からクレーム・マネジメントの特徴、各主体間のリスク分担のメカニズムについて系統的に整理した。 (4)海外実務経験者によるクレーム・マネジメントの評価 海外におけるクレーム・マネジメント実務経験者に対するヒアリング調査を行い、クレーム・マネジメントの実態およびクレーム・マネジメントの効果と限界について検討を行った。また、蓄積されたクレーム・マネジメント技術について日本国内における展開可能性について整理した。 (5)クレーム・マネジメントをふまえたパートナリングの役割 契約管理に関わる課題として英国におけるパートナリングに関する文献を収集し、クレーム・マネジメントとの関係をふまえて検討を加えた。 (6)まとめ 以上の分析を踏まえて、建築プロジェクトにおける諸主体間のリスク回避の観点から今後の契約管理、とりわけクレームマネジメントの課題を整理した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 太田隆次郎, 秋山哲一: "建築プロジェクトにおける関係主体間のクレーム・マネジメントに関する研究 その1 研究の概要"日本建築学会大会論文梗概集F分冊. 991-992 (2002)
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[Publications] 秋山哲一: "建築プロジェクトにおけるクレームマネジメントに関する研究 その2"日本建築学会大会論文梗概集F分冊. (未定). (2004)