2003 Fiscal Year Annual Research Report
ボクセル・マッピングによる製造品質特徴量の抽出/学習システムの研究
Project/Area Number |
13650804
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
長坂 悦敬 甲南大学, 経営学部, 教授 (00268236)
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Keywords | 形状特徴抽出 / 製造品質 / CAD / コストマネジメント / ナノッジマネジメント / 形状分類 |
Research Abstract |
近年、製造業においては自動化やIT化が進み、製品原価に占める間接費の比率がますます大きくなってきた。したがって、様々な視点から製造間接費を低減するための努力が行われている。たとえば、製造業の間接部門の生産性向上に関する従来の研究は、大きく2つのカテゴリーに分類される。一つは、システム環境(情報システムなど)や人的環境(組織、風土など)の改善、改革による生産性向上であり、もう一つは、間接部門の原価管理を精緻化しコスト低減を実現しようとするものである。当然のことながら、間接業務の効率については、生み出される付加価値の評価を含めて議論しなければならい。しかし、いずれの場合にも、間接業務の原価を正確に知ることが前提となり、その原価に基づいてコスト・マネジメントやナレッジ・マネジメントが展開される。本研究では、製造業における間接業務に注目し、その特徴および実態の把握を試みた。また、従来の製造間接費の原価計算における問題点とそれを解決すべく提案されたABC(Activity Based Costing、活動基準原価計算)についての実状を整理、考察した。さらに、それらを踏まえ、ABCあるいは製品原価への賦課をより正確に行うために間接業務の活動原価を測定するための情報システムを開発した。そこでは、より源流でコスト、品質を把握するためにボクセルマッピングの形状特徴抽出やCAEの品質結果判定が必要である。開発、設計でコスト・マネジメントとオペレーショナルナレッジ・マネジメントの相乗効果をあげるために、ITツールとマネジメント手法の適切な組み合わせが必要である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Y.Nagasaka, S.Kisanuki: "KNOWLEDGE MANAGEMENT SYSTEM FOR MANUFACTURING DESIGN"Proceeding of IPMM 2003. A10. 1-12 (2003)
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[Publications] 長坂悦敬: "製造業における活動基準原価計算支援システム"甲南経営研究. 44巻,1号. 1-27 (2003)
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[Publications] 阿手雅博, 長坂悦敬, 大中逸雄: "スコア法による欠陥対策の意思決定支援システム"日本鋳造工学会誌. 第75巻第4号. 270-275 (2003)
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[Publications] 阿手雅博, 長坂悦敬, 大中逸雄: "自然言語処理による欠陥対策現場情報の知識整理"日本鋳造工学会誌. 第75巻第3号. 202-207 (2003)
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[Publications] 多田実, 大西正和, 平川理絵子, 長坂悦敬: "Excelで学ぶ経営科学"オーム社. 250 (2003)