2001 Fiscal Year Annual Research Report
焼却炉排ガスに含まれるNOxと有機塩素化合物の同時処理
Project/Area Number |
13650856
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
永瀬 裕康 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (00252700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 和久 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (30028849)
平田 収正 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (30199062)
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Keywords | 淡水性藻類 / 緑藻 / ラン藻 / NOx / 2,4-ジクロロフェノール / 有機塩素化合物 / 焼却炉 / 排ガス |
Research Abstract |
焼却炉の排ガスにはNOxや、ダイオキシン等の有機塩素化合物が含まれている。大型ボイラーと異なり、規模が小さく燃焼条件が刻々と変化する焼却炉の場合、排ガス量、NOx濃度等が常に変化する状態で排ガス処理を行う必要があり、NOx処理に関しては現在実用化されている選択接触還元法では不適当な場合がある。微細藻類は自然界の一次生産者として優れた環境適応能を有しており、焼却炉排ガス処理に適していると考えられる。これまで海産性緑藻を用いたNOx処理の検討を行ってきたが、焼却炉は内陸部に設置されることが多いため、淡水性藻類の方が培地のコスト等を考慮した場合有利である。そこで、淡水性藻類の中から焼却炉排ガスの処理に適した株の探索を行った。また、微細藻類による有機塩素化合物の処理については、モデル化合物として2,4-ジクロロフェノールを選び、処理能力の検討を行った。具体的には以下の結果を得た。 ・NOx処理能を持つ淡水性藻類の選抜 淡水性藻類の中からNOx処理能を持つ株の探索を行い、NOx処理能を持つ緑藻とラン藻を見いだした。これらの株を用いて処理可能なNOx濃度の検討を行った。 ・2,4-ジクロロフェノール処理能を持つ淡水性藻類の選抜 淡水性藻類の中から2,4-ジクロロフェノールの処理能を指標としてスクリーニングを行い、高い処理能を持つ緑藻とラン藻を見いだした。 ・選抜された藻類のキャラクタリゼーション NOxと2,4-ジクロロフェノールの処理能を合わせ持つ藻類を用いて、培養条件、2,4-ジクロロフェノールの濃度等がその処理に及ぼす影響について検討を行った。
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Research Products
(1 results)