2002 Fiscal Year Annual Research Report
多相系エラストマーの構造と物性に関する研究 -カスケード理論からのアプローチ-
Project/Area Number |
13650954
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
池田 裕子 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (10202904)
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Keywords | 高次構造 / カスケード理論 / エラストマー / 多相系材料 / 小角X線散乱測定 / 機械的性質 / 熱的性質 / モルフォロジー |
Research Abstract |
カスケード理論による多相系エラストマーの高次構造解析の有用性を明らかにするために、ポリマーの種類をブチルゴム-グラフト-ポリ(エチレンオキシド)や糖を側鎖に有するブチルゴム誘導体などの両親媒性エラストマー、および、ビオローゲン単位を有するアイオネンエラストマー、脂肪族系アイオネンエラストマー、さらに、ポリ(オキシテトラメチレン)とシリカ成分からなる有機/無機ハイブリッドエラストマーに広げて研究を行った。試料の小角X線散乱プロファイルに提案したカスケード理論に基づく新規モデルを当てはめた結果、ナノオーダーで凝集部のドメインの大きさやドメイン間距離、さらに、ドメイン間の相互作用距離を求めることができた。これは、これまで透過型顕微鏡観察で分析が困難であったエラストマー材料の高次構造を明らかにする上で有用な方法であることが判った。また、得られた結果と多相系エラストマー材料の熱特性や機械的特性を関係付けて、高次構造と物性の相関を明らかにした。本研究の成果は、機能性エラストマー材料の分子設計に有用な知見となると考えられ、高分子材料科学、特に、エラストマー材料の科学と工学の発展に寄与するであろう。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Yuko Ikeda: "Cascade model for physically crossl-inked eLastomers : Morphological characteristics of nonionic and semi-crystalline ionene elastomers"J.Macromol. Sci. -Phys.. B40・No.2. 171-188 (2001)
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[Publications] Yuko Ikeda: "One-pot synthesis and chracterization of aliphatic poly(oxytetramethylene) ionene"Polymer. 43. 3483-3488 (2002)
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[Publications] 池田裕子: "ゴム・エラストマー材料の新展開"日本の科学者. 37. 30-35 (2002)
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[Publications] 池田裕子: "ゴムの架橋の化学"日本ゴム協会誌. 75・2. 55-61 (2002)
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[Publications] Hiroshi Urakawa: "Polymer Gels and Networks"Marcel Dekker. 27 (2001)
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[Publications] Hiroshi Urakawa: "Polymer Gels Fundamentals and Applications"ACS. 10 (2002)