2001 Fiscal Year Annual Research Report
アントシアニンの細胞トランスフォーメーション抑制作用の遺伝子制御機構の研究
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13660130
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
侯 徳興 鹿児島大学, 農学部, 助教授 (90305160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 信 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70041655)
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Keywords | ブルーベリー / 紫イモ / アントシアニン / 抗癌プロモーション作用 / 機能性食品 / 分子栄養 |
Research Abstract |
1、申請者は細胞癌化能解析に優れたコロニーアッセイ手法を用いて自然食材の抗発癌プロモーション作用のスクリーニングを行ってきた。その中、ブルーベリや紫イモ等から細胞トランスフォーメーション抑制効果のあるアントシアニンを見いだした。その抑制分子メカニズムを解析するため、昨年度はブルーベリーや紫イモから酸抽出法で色素を抽出し、XAD-7およびODSカラムクロマトグラフィーでアントシアニンを精製し、HPLCで構造同定を行った。その結果、ブルーベリーはデルフィニディン系のアントシアニンを多く含んでいるに対して、紫イモはシアニディン系のアントシアニンを多く含んでいることがわかった。また、得られたアントシアニンの細胞トランスフォーメーション抑制効果を検索するため、マウス上皮細胞JB6を用いて細胞コロニーアッセイを行った。その結果、アントシアニンの細胞トランスフォーメーション抑制効果は、アントシアニンの骨格構造と深く関係し、アントシアニンの糖鎖構造と関係しないという構造一活性の関係を明らかにした。これらの結果は、日本農芸化学会2002年大会に「ブルーベリーや紫イモの抗癌プロモーション作用および癌細胞のアポトーシス誘導効果」を題として発表する予定となっている、また、英語論文も作成して、国際誌に投稿中もである。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Hou, D.-X., et al.: "Fisetin induces transcription of NADPH : quinone oxidoreductase gene through an antioxidant responsive element-involved activation"International Journal of Oncology. 18. 1175-1179 (2001)
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[Publications] Hou, D.-X., et al.: "Expression of cell adhesion molecules and albumin genes in primary culture of rat hepatocytes"Cell Biology, International. 25. 239-244 (2001)
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[Publications] Hou, D.-X., et al.: "Primary culture of chicken hepatocytes as an in vitro model for determining the influence of dioxin"Bioscience, Biotechnology, Biochemistry. 65. 218-221 (2001)
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[Publications] Ushikai, M., Miyaji, Y., Kawabe, K., Hou, D.-X.: "Sequence of a quail calpain cDNA"Journal of Animal Science. 79. 775-776 (2001)