2002 Fiscal Year Annual Research Report
ハゲ山モデルによる森林破壊・土砂災害・治山砂防技術の時代変遷の研究
Project/Area Number |
13660151
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
塚本 良則 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60014924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧澤 英紀 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60287604)
石垣 逸郎 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (50060075)
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Keywords | ハゲ山モデル / 森林・表土 / 荒廃・再生 / 土砂災害 / 治山砂防 / 時代変化 |
Research Abstract |
1)日本の山地における森林と表土の荒廃・再生の空間分布・時間分布を侵食現象から説明できる概念モデルを作成し,ハゲ山モデルと名付けた。 2)モデルを構成する千地域について,森林・表土の荒廃過程と回復過程を侵食現象から分析すると同時に,資料にもとづいて森林荒廃面積を表土荒廃面積の時代変化を過去300年間について推定した。 3)ハゲ山モデルをもとにして,土砂災害と洪水災害の相互関係の時代変化を考察し,4時代に区分して,それらの時代の土砂・洪水災害の特徴を分析した。これをもとに現在から将来の治山砂防のあり方について考察した。 4)土砂災害防止対策としての治山・砂防について,技術システムの面から考察を加え,一般工業技術との相異,システムの特徴などを明らかにした。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 塚本良則他: "表山崩壊の発生と崩壊裸地の消滅過程-ハゲ山モデルのハゲフロント予備域における解析例"砂防学会誌. 54(4). 63-72 (2001)
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[Publications] 塚本良則: "森林と表土の荒廃プロセス-小起伏山地におけるハゲ山の形成過程"砂防学会誌. 54(4). 82-92 (2001)
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[Publications] 塚本良則: "ハゲ山モデル-小起伏山地における森林と表土の荒廃・回復過程の分析"砂防学会誌. 54(5). 66-77 (2002)
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[Publications] 塚本良則: "土砂災害と対策の時代変化-ハゲ山モデルによる小起伏山地の災害分析"砂防学会誌. 54(6). 43-50 (2002)
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[Publications] 塚本良則: "森林と水循環"耕(山崎農業研究所). 91. 9-18 (2001)
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[Publications] 塚本良則: "森林・表土の荒廃・再生と治山の歴史"水利科学. 268. 1-24 (2002)
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[Publications] 塚本良則他: "森林資源科学入門"日本林業調査会. 311 (2002)