2002 Fiscal Year Annual Research Report
東南アジア産刺身向けマグロの生鮮・冷凍流通の規定要因についての研究
Project/Area Number |
13660190
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
山下 東子 明海大学, 経済学部, 教授 (50275822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
除本 理史 東京経済大学, 経済学部, 助教授 (60317906)
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Keywords | マグロ / キハダマグロ / 東南アジア / 刺身マグロ / 冷凍マグロ / 生鮮マグロ / 貿易 / 流通 |
Research Abstract |
二年目である本年は、主として(1)データ整理、(2)文献研究、(3)マグロ研究会、(4)ヒヤリング・実態調査を行なった。以下順にその概要を報告する。 (1)データ整理は昨年度からの継続作業である。研究分担者の除本が作業管理し、アルバイトの伊澤あらたが行なった。伊澤が博士論文執筆で多忙になった年度後半は、前田仁が業務を引き継いだ。これにより、二名のアルバイト代が発生した。 (2)文献研究は、山下、除本が各自行なった。「11.研究発表」に記述したとおり、除本を中心として二本の研究論文を発表予定である。また山下は、平成14年5月、漁業経済学会において、「台湾のマグロ漁業会社の系譜と事業活動」を報告した。除本が別件で台湾を訪問し、その際マグロについて文書で返答を得た。これを台湾人のリュウ氏に翻訳依頼したので翻訳謝礼が発生した。 (3)マグロ研究会は5/22、6/18、11/13、1/19の四回実施し、資料の照合、論文の推敲、アルバイトの進捗管理、国内調査先の選定とヒヤリング報告を行なった。1月の研究会には川崎健東北大名誉教授を招いて台湾事情について情報を得た。 (4)ヒヤリング・実態調査は、OPRT,住友商事、ルンタイフィッシング、室戸漁協、エスパルスドリームプラザにおいて行なった。また除本が別件で台湾を訪問した際、現地でもヒヤリング調査を実施した。このため、訪問先手土産、国内旅費、資料複写費が発生した。 この一年は各種マグロ統計の突合せを行い、不突合の場所と原因の確認作業が進んだ。また「近海マグロ」であっても日本と外国では船型や操業形態が大きく異なることも訪問調査を通じて判明した。来年度は最終年度でもあるため、積極的な成果発表を行なっていきたい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 除本理史, 伊澤あらた, 山下東子: "貿易と環境(第一部第二章)2-2水産物貿易"アジア環境白書2003/4 (東洋経済新報社). (刊予定). (2003)
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[Publications] 除本理史: "日本の水産物輸入と漁業資源管理-刺身向けマグロを事例として"東京経大学会誌. 227号(刊予定). (2003)