2001 Fiscal Year Annual Research Report
農村生活環境整備の経済評価と生活圏重視の農村整備に関する研究
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13660226
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University of Kitami |
Principal Investigator |
阿部 秀明 北海学園北見大学, 商学部, 教授 (60183141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 徹 北海学園北見大学, 商学部, 教授 (30240972)
田辺 隆司 北海学園北見大学, 商学部, 教授
伊藤 昭男 北海学園北見大学, 商学部, 教授 (00271213)
津田 治 稚内北星学園大学, 情報メディア学部, 教授
佐藤 博樹 北海学園北見大学, 商学部, 助教授 (20261084)
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Keywords | 農村生活環境基盤整備 / マクロ計量経済モデル / 経済効果 / シュミレーション分析 / 混住化社会 / 生活の質・アメニティ |
Research Abstract |
本研究は、農村生活環境整備事業がもたらす質的・量的な側面を包含する多面的効果を可能な限りモデル化し得る有効なシミュレータを構築し、実際にこれらの効果を適切に把握し評価を行い、今後の農村地域の活性化戦略に向けた総合的、計画的な整備のあり方や地域資源の有効活用による地域づくりを実現するための各種施策を提言するものである。初年度である本年度は、農村生活環境整備事業の効果測定の基本的な考え方の検討するとともに、併せて理論モデルの定式化に関して検討を行った。具体的に本年度実施した内容は以下の通りである。 1)農村生活環境基盤整備事業の実施による地域及び地域住民に与える影響について、主に北海道の十勝エリア、斜網根釧エリアの農村部、また、札幌圏を中心とした都市部それぞれについてヒアリング調査を実施した。 2)ヒアリング調査の結果を踏まえ、生活環境基盤整備事業の効果計測に必要な基礎データの収集と具体的に計量モデルを構築するための公表統計データの抽出・整理を行った。 3)本年度は、農村生活基盤事業がもたらす農業生産・農家経済構造、非農業・国民経済全体への相互依存関係について、その波及構造を考慮し得る全体構造を理論モデルにより構築した。 4)都市部と農村部との混住社会化の進展を考慮し得る効果フローの作成を行うとともに、データ収集、理論モデルの構築を行った。 以上、今年度の中間的な成果を踏まえながら、次年度では、構築した理論モデルに従って、具体的な計量モデルを定式化するとともに、シミュレーションによる効果分析を実施する。併せて、生活の質やアメニティといった質的指標の検討や全体として農村環境を評価する手法の検討を加え、具体的な政策評価と提言を行うものである。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hideaki Abe: ""Economic Effects Analysis of Public Investment in Road Improvement Works in Hokkaido. Simulation Analysis based on a Macro-econometric Model of Hokkaido""42nd European Congress Dortmund, Germany, August 27-31 2002 European Regional Science Association.(ERSA). (2002)
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[Publications] Akio Ito, Hideaki Abe: ""The Strategic Implications of Formation of Regional Industrial Cluster by Pluralistic Approaches of the Regional Employment Analysis and the Competitive Development Model""42nd European Congress Dortmund, Germany, August 27-31 2002 European Regional Science Association.(ERSA). (2002)
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[Publications] 廣瀬牧人, 阿部秀明 編著: "地域発展戦略へのアプローチ"泉文堂. 217 (2001)