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2002 Fiscal Year Annual Research Report

階層的統計モデルを用いた土地利用政策モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 13660243
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

星野 敏  神戸大学, 農学部, 助教授 (60192738)

Keywordsマルチレベル・モデリング / ドライビング・フォース / 土地利用分析 / エージェント・ベースド・アプローチ / 統計分析 / マルチエージェントシステム / 集落土地利用モデル / 耕作放棄
Research Abstract

土地利用,自然条件,社会経済条件に関する2階層のデータベース(市町村と県)を整備した。このデータベースに対して,県レベルの単層統計モデル,市町村レベルの単層統計モデル,市町村県の2階層の階層的統計モデルを適用したところ,いずれにおいても地形要因が農地面積のシェアを決定する中心的要因であった。また,2つの都市化成分(兼業化と混住化)を明らかにしたが,これらの要因は,農地面積に対してそれぞれ異なる作用を及ぼしていた。次に,階層的統計モデルの県レベルの残差項を目的変数,同レベルの社会経済的要因を説明変数とする回帰分析を行ったところ,農協のリーダーシップ,労働市場の展開水準,農業投資の水準,農村コミュニティの紐帯の強さなどの地域レベルの社会経済的要因が農地面積を左右することが明らかになった。マルチレベル・モデリング・アプローチによって,単層モデルよりも少数の指標から精度のより高いモデルを構築できるだけでなく,単層では捨象された地域特性を汲み上げることに成功した。
一方,京都府を対象として,集落単位に過去30年間の農地変化を追跡し,変化特性を明らかにした。そして,変化パターンを類型化し,変動の履歴による集落類型区分を行った。一方,エージェント・ベースド・アプローチを採用して,集落レベルの農地貸借と耕作放棄をモデル化し,CALL (Community-based Agricultural Land Lease Model)モデルと名付けた。変動の履歴による集落類型毎にCALLモデルのパラメータを調整し,それぞれの類型の土地利用変化を適切に記述するモデルを完成させた。かかる類型別の集落土地利用モデルを用いて,米価や農地の仲介・斡旋,土地改良などの政策の効果が類型別に異なる帰結をもたらすことを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Hoshino, S.: "Multilevel modeling on farmland distribution in Japan"Land Use Policy. 18(1). 75-90 (2001)

  • [Publications] Hoshino, S.: "STATISTICAL ANALYSIS ON FACTORS IN FARMLAND/URBAN LAND-USE CHANGE IN JAPAN (1975-1990)"神戸大学農学部学術報告. 27(印刷中). (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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