2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13660253
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
小幡 英二 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (40002935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 勇一 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (00250522)
太田 光浩 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00281866)
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Keywords | 牛糞 / 堆肥化 / 好気性発酵 / 発酵堆肥 |
Research Abstract |
小型堆肥化実験装置「かぐやひめ」(富士平工業製,NFN300)3台を用い,牛糞の堆肥化実験を行い以下の結果を得た。 本実験では,水分調節に枯れ葉を使用した。好気性発酵堆肥化では牛糞尿中の微生物による,有機物の酸化分解発酵がまず起こり,この発熱で60〜80℃の温度上昇を見る。今回の実験では装置からの発熱量が大きく,36〜38℃の上昇であった。発熱により水分の減少,悪臭成分の分解,病原菌や雑草種子の不活性化が堆肥化操作の大事な点である。 実験中,堆肥温度,室温,湿度,装置内酸素濃度,装置回収凝縮水アンモニア濃度,堆肥減量率を測定した。水分調節に枯れ葉を使用したとき約60時間後に最大堆肥温度になり,約350時間で室温に低下した。熱回収に有利な時間は10日間であり,牛糞中に含まれる糖質と脂肪質の初期酸化分解発酵期間がこの時間に相当する。この時間の堆肥化装置排気口の酸素濃度は16%以下であった。減少した酸素量が糖質と脂肪質の分解に寄与したものと考えられる。この間排出される凝集水のアンモニア濃度は12〜32mgN/Lであった。 熱回収について言及する。発酵堆肥から生じる熱量を1)水分蒸発に伴う熱量2)空気昇温による熱量3)堆肥自身の昇温による熱量4)装置本体から放熱による熱量に整理した。最大熱量は4)の装置からの放熱であり,本実験では全発熱量の97%であった。これは小型実験装置であり,大型化により改良できる。いずれにせよ,熱回収に有利な期間は堆肥化初期であり,好気性発酵期間である。
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