2002 Fiscal Year Annual Research Report
糖定常説と脂肪定常説を統合する視床下部内摂食調節ネットワークの電気生理学的解析
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13670056
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Research Institution | Toyama University |
Principal Investigator |
佐々木 和男 富山大学, 工学部, 教授 (60042826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚田 章 富山商船高専, 助教授 (40236849)
馬場 欣哉 富山大学, 工学部, 講師 (30238232)
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Keywords | 弓状核 / グレリン / オレキシン / カルシウム / ラット |
Research Abstract |
平成14年度の研究実績は以下のとおりである。 1.ラット弓状核ニューロン活動に対するグレリンの作用:ラット弓状核ニューロン活動に対するグレリンの作用を詳しく解析した。10^<-8>M、10^<-7>M及び10^<-6>Mのグレリン投与は記録した44個のニューロン中18個(40.9%)、40個のニューロン中26個(65.0%)及び10個のニューロン中8個(80.0%)をそれぞれ促進し、抑制されたニューロンはなかった。応答の強さは用量依存性であった。グレリンによる促進作用が記録したニューロンに対する直接作用か否かを調べるため、低Ca及び高Mgリンガー液下でグレリンを投与したところ、正常リンガー液下と同様の促進作用が見られた。 2.ラット弓状核ニューロン活動に対するグレリン及びオレキシンの作用:同一のラット弓状核ニューロンにグレリン並びにオレキシン-A及び-Bを投与したところ、グレリンで促進されたニューロンの50%がオレキシン-A及び-Bで促進されることが明らかになった。 3.ラット弓状核ニューロンのCaシグナリングに対するオレキシンの作用:弓状核ニューロンにCa蛍光指示薬Fura-2をロードしオレキシン-Bを投与したところ、340nm/380nmの蛍光比はオレキシン-A及び-Bで増加することが判明した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yasui Fumihiko: "Antioxidant and/or prooxidant activities of carnitine and its derivative on the hydroxyl radical generation by the Fenton reaction"ITE Lett.on Batt.New Technol. & Med.. 3. 58-62 (2002)
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[Publications] Yasui Fumihiko: "Effect of chronic acetyl-L-carnitine treatment on brain lipid hydroperoxide level and passive avoidance learning in senescence-accelerated mice"Neurosci.Lett.. 334. 177-180 (2002)