2002 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓の虚血再灌流障害における活性窒素種の産生機序と障害に対する役割解明
Project/Area Number |
13670087
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
玉置 俊晃 徳島大学, 医学部, 教授 (80179879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 浩一郎 徳島大学, 医学部, 助手 (70301314)
吉栖 正典 徳島大学, 医学部, 講師 (60294667)
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Keywords | ^<15>NO_2 / HbNO / Nitric oxide / electron paramagnetic resonance / ischemia-reperfused kidney / ACE inhibitor |
Research Abstract |
1)ラットに^<15>NO_2とを静脈内投序した後に左腎動脈をクランプで40分間虚血状態にした。再灌流5分時に、左右の腎組織の採取と下大静脈からの採血を行った。虚血再灌流を行わなかったラットの血液に比べて虚血再灌流を行ったラットの血液は10倍以上のHb^<15>NOのelectron paramagnetic resonance (EPR) signalが得られた。さらに、虚血再灌流を行ったラットでは、虚血を行った左腎のHb^<15>NO EPR signalは、虚血を行わなかった右腎のHb^<15>NO EPR signalより数倍大きなsigunalであった。以上の結果は、生体内で虚血再灌流時に血中の亜硝酸から一酸化窒素が産生されることを証明したものである。 2)一酸化窒素(NO)は様々な生理活性を有するフリーラジカルで、血中ではhemoglobin (Hb)と結合し、比較的安定なHbNOとして循環している。従って、血中HbNO濃度は、循環器系でのNO動態の指標になると考えられる。HbNOはEPR法で特徴的なsignalを示す。しかし、微小なHbNO signalは他の血中常磁性成分signalに隠れてしまうので、我々はEPR signalをコンピューター上でsubtractすることにより微量HbNOの測定を可能とした。この方法を用い、ACE阻害薬(temocapril)の投与によりL-NAME慢性投与による高血圧ラットの血中HbNO量が増加することを明らかにした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Koichiro Tsuchiya: "The role of thiol and nitrosothiol compounds in the nitric oxide-forming reactions of the iron-N-methyl-D-glucamine dithiocarbamate complex"Biochemical Journal. 367. 771-779 (2002)
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[Publications] 土屋浩一郎: "亜硝酸と一酸化窒素(NO)"血管. 25. 63-71 (2002)
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[Publications] Maki Urushihara: "Glomerular distribution and gelatinolytic activity of natrix metalloproteinases in human glomerulonephritis"Nephrology Dialysis Transplantation. 17. 1189-1196 (2002)