2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13670114
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村松 寿子 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50182134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村松 喬 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00030891)
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Keywords | ミッドカイン / コンドロイチン硫酸 / LRP / LDL受容体ファミリー / LRP6 / 過硫酸化 / シャペロン |
Research Abstract |
LDL受容体ファミリーに属するLRP6の細胞外ドメインをFLAGタグと結合させた組み換えタンパク質を作成し、ミッドカイン(MK)アガロースカラムにかけたところ、カルシウム依存症に強く結合した。この結合の強さはLRPとほぼ同様であった。LRP6はWnt受容体複合体の一成分であり、脳にも発現され、またLRPとは細胞内ドメインが大きく異なっている。LRP6を介したMKのシグナル伝達の可能性が生じた。コンドロイチンー4硫酸6-スルホトランスフェラーゼをバキュロウィルスに生産させ、組み換え体酵素をヘパリンアガロースカラムクロマトグラフィーで高度に精製した。この精製酵素を用いて、コンドロイチン硫酸を母体にして、E構造、すなわち、N-アセチルガラクトサミンの4、6-ジ硫酸構造を形成した。このE構造を持つ人工コンドロイチン硫酸はMKーアガロースカラムクロマトグラフィーによりMKと強く結合することが明らかになった。すなわち、グルクロン酸の3-硫酸構造はMKへの強い結合に必要不可欠なものではないことが判明した。MKに結合する膜系のタンパク質を13日マウス胚よりMKーアガロースアフィニティーカラムクロマトグラフィーで単離し、SDS-PAGEで分別後、トリプシン消化し、プロテインシーケンサーで配列を決定した。その結果、結合タンパク質として、チロシンに富む、新しいタンパク質HSP-66Yを見出した。このタンパク質はERに存在し、熱処理によって発現が増強するのでシャペロンと考えられる。この他にもいくつかのシャペロンがMK結合タンパク質として見出され、MKの今一つのシグナル系として細胞内でシャペロンに作用する可能性を考える必要性が生じた。
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Research Products
(1 results)