2001 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頚部悪性腺腫の早期発見・診断に関する検査法の開発
Project/Area Number |
13670168
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
石井 恵子 信州大学, 医学部, 助手 (00252099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩沢 丹里 信州大学, 医学部, 講師 (20235493)
中山 淳 信州大学, 大学院, 助教授 (10221459)
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Keywords | 子宮頚部 / 悪性腺腫 / HIK1083 / ラテックス凝集反応 / 胃幽門腺型粘液 |
Research Abstract |
1.信州大学医学部附属病院産婦人科を受診し、子宮頸部悪性腺腫の疑いがあると判断された患者108名に対し、頸管分泌物の採取と組織診を行い、以下の解析を行った。 検討(1):胃幽門腺型粘液に対する単クローン抗体を用いた免疫組織化学 子宮頸管生検組織のホルマリン固定パラフィン切片に対し、胃幽門腺型粘液を認識する単クローン抗体(HIK1083)を用いた免疫染色を行い、14名が陽性と言う結果を得た。 検討(2):ラテックス凝集反応を用いた胃幽門腺型粘液の検出 子宮頸管分泌物に対しHIK1083標識ラテックス凝集反応を行い、検討1の陽性者14名全員に陽性反応を見た。 2.長野県内の関連病院および、県外の病院から送られてきた頸管分泌物計282件に対し、上記検討2を行い、26件の陽性反応を得た。 以上の結果を含めた、過去数年間にわたる頸管分泌物に対するHIK1083標識ラテックス凝集反応の感度と特異度を検討し(コントロールとして、悪性腺腫以外の子宮頸部50例、肺、胃、膵、胆道系それぞれ10例の免疫組織化学的検討および悪性腺腫以外の子宮病変100例のラテックス凝集反応を行った。)、この検査法が胃型病変をスクリーニングするのに優れた方法であることを証明した。
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Research Products
(1 results)