2003 Fiscal Year Annual Research Report
レプチン受容体シグナルを介したPAI-1遺伝子発現抑制機構の解明
Project/Area Number |
13670209
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Research Institution | HAMAMATSU UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
井原 勇人 浜松医科大学, 医学部, 助手 (00223298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 哲盟 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50193967)
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Keywords | レプチン / PAI-1 / レプチン受容体 |
Research Abstract |
1.PAI-1遺伝子発現調節領域におけるレプチン応答抑制配列の同定 5'-PAI-1遺伝子転写調節領域を順次欠失させた配列とルシフェラーゼ(Luc)レポーター遺伝子を連結したベクターを構築し、これらのレポーターとレプチン発現ベクターを3T3-L1細胞に共トランスフェクションさせ、Luc活性を指標にレプチン応答抑制配列を同定すべく実験を行った。A (-1147〜+75) B (-842〜+75)、C (-514〜+75)、D (-372〜+75)、E (-166〜+75)レポーターベクターのいずれのトランスフェクションでも有意なLuc活性の低下が認められた。これらのことから、-166bpより上流の転写調節領域にある配列が重要であるものと思われる。この領域をさらに細かく欠失させたレポーターベクターを構築中である。 2.レプチン受容体アイソフォームの役割の検討 脂肪細胞には、レプチン受容体のロングフォーム(L.F.)とショートフォーム(S.F.)が存在していることが知られているが、このどちらの型の受容体がPAI-1発現抑制に関わっているのかを検討した。レプチン受容体発現ベクターとレポーター遺伝子とを共トランスフェクションにより発現させ、Luc発現量を指標に抑制に関わる受容体を検討した。レプチン発現ベクター、もしくはS.F.受容体発現ベクター単独のトランスフェクションでは、空ベクターのみをトランスフェクションしたもののLuc活性を100%としたとき、各々、80〜85%にLuc活性が低下した。L.F.受容体発現ベクターをトランスフェクションしたものでは、ほとんどコントロールの値と同じであった。さらに、これらの受容体発現ベクターとレプチン発現ベクターの組み合わせでトランスフェクションしたところ、S.F.+レプチンでは、70〜75%にさらにLuc活性が低下した。予想に反し、L.F.+レプチンの組み合わせでは、180〜200%のLuC活性上昇が認められた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Urano, T.et al.: "Activated protein C attenuates coagulation-associated over-expression of fibrinolytic activity by suppressing the thrombin-dependent inactivation of PAI-1."J.Thromb.Haemost.. 1. 2615-2620 (2003)
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[Publications] Zhao, B-Q et al.: "Essential role of endogenous tissue plasminogen activator via matrix metalloproteinase 9 induction and expression on heparin-produced cerebral hemorrhage after forcal cerebrral ischemia in mice."Blood. (In press)(prepublished online (Nov.20, 2003) DOI 10.182/blood-2003-03-0835). (2004)