2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13670230
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
叶 春霖 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (50298527)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 晃洋 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (70157238)
|
Keywords | 胸腺 / ゲノム / 多型解析 / 遺伝子クローニング / コンジェニック |
Research Abstract |
胸腺サイズが幼児期(6週令)から明白に大きいBUF/mna系ラットと胸腺サイズが小さい2系統のラット(WKYとACI)を交配し、胸腺サイズを大きくするのに2個の優性感受性遺伝子が関与していることが明らかにされている。胸腺増大遺伝子はThymus enlargement(Ten)の意味でTen1およびTen2と命名された。 多型マーカーを用いたゲノムワイドスキャニングによりTen1は第一染色体にマップされ、Ten2は第13番染色体にマップすることができた。さらに詳しい解析により、Ten1遺伝子座はD1Ncc39,D1Mgh10,D1Rat168,D1Rat197,D1Got184,D1Got186,D1Got188の近傍0cMまで局在を絞ることができた。そこで、D1Ncc39をプローブとしてSpragu-Dawley(SD)ラットのゲノムライブラリーをスクリーニングし、陽性クローンNo1を得た。その両端の部分塩基配列を決定し、ベクターの一部のプライマーをPCRにて増幅し、それをプローブとしてライブラリーを再度スクリーニングするということを繰り返した。現在まで約80kbをカバーするcontigを作成した。さらに、長い領域のcontigを作成すべくスクリーニングを継続している。 短い領域の塩基配列決定をしているが、まだ蛋白質コードしうるものに当たっていないので、全長にわたる配列決定が必要であり現在決定中である。 Ten1とTen2の近傍マーカーを用いて、それぞれの領域についてのコンジェニックラットを作成中であり、例えば、退交配ラットでTen1近傍マーカーがBUF型で、離れたマーカーがWKY型の雌雄を選別し交配し、近傍のみをホモにもつ仔を作成する。これを繰り返して第8代に至っている。6週令にてsacrificeし、胸腺・体重比(thymic ratio)とマーカーの相関を詳しく検討中であるが、有意な相関をまだみていないので、さらに継代とマーカーの検索を重ねてしっかりした系統を作成する。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] Ye C., et al.: "Hemophagocytic syndrome associated with EBV infection and promoted by TB re-activation in a patient undergoing chronic hemodialysis"Nephrology. (In press).
-
[Publications] Ito K, Ye C., et al.: "Oral HCFU for prevention of hepatic metastasis in an experimental colorectal carcinoma"Anticancer Res. 21. 899-904 (2001)
-
[Publications] Kishi A., Matsuura A., et al.: "The cell surface-expressed HSC70-like molecule preferentially reacts with the rat T-cell receptor Vdelta 6 family"Immunogenetics. Vol 53. 401-409 (2001)
-
[Publications] Kajino Y., Matsuura A., et al.: "Beta-Catenin gene mutation in human hair follicle-related tumors"Pathol. Intern. Vol 51. 543-548 (2001)
-
[Publications] 松浦 晃洋: "医科免疫学 第11章 遺伝子操作と免疫"南江堂. 16(538) (2001)