2002 Fiscal Year Annual Research Report
I型インターフェロンによるT細胞機能制御機構の研究
Project/Area Number |
13670313
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
瀧 伸介 信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50262027)
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Keywords | インターフェロン / シグナル伝達 / 受容体 / CD4+T細胞 / CD8+T細胞 / Th1 / Th2 / メモリーT細胞 / IL-4 |
Research Abstract |
既に申請者らが、IFN-α/βシグナルの生理的な抑制分子であることを明らかにした転写因子IFN制御因子2(IRF-2)を欠損するマウス(IRF-2^<-/->マウス)においては、Th2細胞へのシフトが起こっている。我々は、DO11.10由来T細胞受容体(TCR)をトランスジーンとして発現するIRF-2^<-/->マウスを作製し、そのCD4^+T細胞のTh1/Th2分化を詳細に検討した。その結果、IRF-2^<-/->マウスのナイーブCD4^+T細胞には異常はなく、生体内でCD4+T細胞がメモリー型CD4^+T細胞に分化する際の環境が、Th2型へのシフトを誘導している事、脾臓中の好塩基球が、最初期のIL-4を産生し、T細胞をTh2型へとシフトさせていることが分かった。また。このようなIL-4産生はIRF-2xIFN-α/β受容体二重欠損マウス脾臓では見られないが、IRF-2xStat6二重欠損マウスでは観察されることから、IL-4もしくはIL-13に非依存的で、IFN-α/βシグナルに依存している事が明らかになった。 一方、IRF-2^<-/->マウスにおいては、生後数ヶ月までに、ポリクローナルなCD4^+およびCD8^+メモリー型T細胞(それぞれCD62L^<high>およびCD44^<high>Ly-6C^+)が野生型マウスと比較して多量に蓄積することから、IRF2はメモリーT細胞のホメオスタシスを制御していると考えられた。IRF-2はT細胞中で機能していること、内因性もしくは環境抗原等による持続刺激の結果ではなく、T細胞にintrinsicな異常に起因すること、IRF-2がメモリーT細胞のホメオスタシスを制御する機構は、IFNシグナルの制御機構とは異なる。これまでに知られていない新規のものであることなどが分かった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Yokosuka, T.他: "Predominant Role of T Cell Receptor (TCR)-αChain in Forming Preimmune TCR Repertoire Revealed by Clonal TCR Reconstitution System"J. Exp. Med.. 195. 991-1001 (2002)
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[Publications] Ichii, H.他: "Role for Bcl-6 in the generation and maintenance of memory CD8^+T cells"Nature Immunol.. 3. 558-563 (2002)
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[Publications] Miura-Shima, Y.他: "C1q regulatory region polymorphism down-regulating murine C1q protein levels with linkage to lupus nephritis"J. Immunol.. 169. 1334-1339 (2002)
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[Publications] Taki, S.: "Type I interferons and autoimmunity : lessons from the clinic and from IRF-2-deficient mice"Cytokines & Growth Factors Rev.. 13. 379-391 (2002)