2002 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子解析研究に対する一般住民の意識および研究参加への同意の背景要因に関する研究
Project/Area Number |
13670336
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Research Institution | Saga Medical School |
Principal Investigator |
田中 恵太郎 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50217022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桧垣 靖樹 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (10228702)
庄野 菜穂子 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (60223674)
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Keywords | 遺伝子解析 / 意識調査 / 倫理指針 / インフォームドコンセント / 倫理委員会 / 個人情報保護 |
Research Abstract |
ヒトを対象とした種々の遺伝子解析研究の実施にあたっては、インフォームドコンセントに基づく対象者からの協力が不可欠であるが、わが国における一般住民が遺伝子解析研究に対してどの様な意識を持っているかは明らかにされていない。本研究では以下の項目に関する検討を行った。(1)中年以降の一般住民が、遺伝子解析研究に対してどの様な認識を持ち、またその様な研究の必要性を感じているか?(2)遺伝子解析研究への協力の可否を決定するにあたって、どの程度までの説明を求めているか?(3)一般住民の中でどれ位の割合が遺伝子解析研究に協力する意志があるか?(4)遺伝子解析研究への協力の意志がある者に、一定の人口統計学的特徴(性・年齢・職業など)があるか?(5)遺伝子解析研究への協力の意志がある者と意志がない者の間に、生活習慣(飲酒・喫煙など)に差があるか? 平成13年末日の時点で年齢が40〜79歳の男性1000名、女性1000名を、佐賀市の住民基本台帳より無作為抽出した。平成14年3月に調査票を郵送し、調査への協力を依頼した結果、1338名(男667名,女671名)の協力が得られた(有効回答率69%)。主な結果を以下に示す。遺伝子解析研究の重要性を感じている者は80%であった。研究への協力にあたって説明してほしい項目では、病気と遺伝子の関連、研究の目的、自分が選ばれた理由、個人情報の保護、遺伝子解析結果の通知などの頻度が高く、「あまり詳しい説明は必要ない」と回答した者は約15%であった。明確な同意を得ていない保存検体の使用については、「改めて同意が得られたもののみ使用してよい」と回答したものが約6割であった。遺伝子解析研究に協力する意志のある者は51%であり、男性、専門的・技術的・管理的職業、飲酒者に協力意志が高い傾向があった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 田中恵太郎: "遺伝子解析研究に対する一般住民の意識と研究協力意思の関連要因"Supplement to Journal of Epidemiology. 13巻1号. 140s (2003)
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[Publications] The Research Group for Population-based Cancer Registration in Japan: "Cancer incidence and incidence rates in Japan in 1997 : estimates based on data from 12 population-based cancer registries"Japanese Journal of Clinical Oncology. 32巻. 318-322 (2002)
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[Publications] Liu, Y., et al.: "Overtime work, insufficient sleep, and risk of non-fatal acute myocardial infarction in Japanese men"Occupational and Environmental Medicine. 59巻. 447-451 (2002)
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[Publications] Yoshimasu, K., et al.: "Relation between type A behavior pattern and the extent of coronary atherosclerosis in Japanese women"International Journal of Behavioral Medicine. 9巻. 77-93 (2002)
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[Publications] The Fukuoka Heart Study Group: "Medication for hypercholesterolemia and the risk of nonfatal acute myocardial infarction : a case-control study in Japan"Circulation Journal. 66巻. 463-468 (2002)
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[Publications] Tokunaga, S., et al.: "Green tea consumption and serum lipids and lipoproteins in a Poulation of healthy workers in Japan"Annals of Epidemiology. 12巻. 157-165 (2002)