2002 Fiscal Year Annual Research Report
働き盛りの循環器疾患罹患および死亡状況の把握と機能予後に関する研究
Project/Area Number |
13670361
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80161462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 保幸 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (20144371)
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
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Keywords | 循環器疾患 / 発症登録 / 脳卒中 / 急性心筋梗塞 / 生命予後 / 機能予後 |
Research Abstract |
本研究の目的は、わが国の中高齢者に発症する脳卒中および急性心筋梗塞の発症状況を明らかにし、さらに、生命予後および機能予後を疾病別および脳卒中については病型別に比較することにある。さらにこれらの結果から、わが国における脳卒中および急性心筋梗塞の発症者数を将来予測するとともに、脳卒中については後遺障害による寝たきり者数の将来予測を試みることを目的としている。 本年度は、昨年度に引き続いて滋賀県高島郡における循環器疾患(脳卒中および急性心筋梗塞)の罹患状況を把握するために、郡内2医療機関および郡外3医療機関において発症登録を実施した。また、これと平行して、登録患者の生命予後を検討すべく高島郡内の死亡小票を元に調査を行っている。 現在、1989年1月1日から2001年12月31日までの発症を登録すべく調査を継続しているところであるが、これまでに登録した成績を概略すると、登録症例数は、脳卒中1657例、急性心筋梗塞299例である。脳卒中の病型別の登録数を示すと、脳梗塞は1110例、脳出血が349例、くも膜下出血が152例、分類不明の脳卒中が46例であり、脳梗塞の登録数は出血性脳卒中(脳出血およびくも膜下出血)に比べて約2倍であった。脳卒中および急性心筋梗塞の登録数を性別に比較すると、脳卒中は男性906例、女性701例で男性に多かった。急性心筋梗塞は男性188例、女性111例で、脳卒中と同様に男性で多かった。また、脳卒中の平均発症年齢を性別に比較すると、男性が71.5歳、女性が78.8歳であり、発症年齢は女性より男性で約7歳若く発症していることが認められた。同様に、急性心筋梗塞の平均発症年齢を性別に比較すると、男性で67.3歳、女性で74.7歳であり、脳卒中同様に男性で約7歳発症年齢が若いことが明らかとなった。
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