2002 Fiscal Year Annual Research Report
循環器疾患の危険因子としての血中抗酸化物質および食事の意義に関する横断研究
Project/Area Number |
13670377
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
小池 和子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (60110508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
垣花 昌明 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (60092178)
磯 博康 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50223053)
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Keywords | 循環器疾患 / 危険因子 / 抗酸化物質 / 栄養調査 / 過酸化脂 / TBARS |
Research Abstract |
平成14年度に行なった研究結果の概要は以下のとおりである。 今年度は、大規模な追跡調査に発展させる前段階として、関東地方・茨城県内の一地域を選び、各年齢層における栄養調査を含んだ生活環境調査ならびに血液検査を行い、従来よりの危険因子との関連を分析する断面調査をおこなった。 昨年度に行った調査対象者の抽出および試料採取については、大規模追跡調査に発展させる前段階として、茨城県内西部の農村一地区(K町)を選び、40〜60歳代の男女、250名を抽出し、循環器精密検診時に予告の上、空腹で午前中に受診させ、食生活・栄養調査として、食生活問診、24時間リコール法による栄養調査、生活習慣調査を行ったが、何らかの因子によって不備となった対象者・試料について、再度、対象者・試料の整備を行った。食生活以外にも、喫煙、飲酒等の生活習慣調査を、すなわち熟練栄養士によって、実物あるいはフードモデル等を用いて問診し、アンケート調査を実施した。 血液検査については、本年も検診時の午前中空腹時に採血し、血清中総コレステロール、HDLおよびLDLコレステロール、中性脂肪等の、動脈硬化危険因子に加え、過酸化物の蓄積結果とされる、過酸化脂質・TBARSの測定を行った。 循環器疾患について既知の危険因子との関連を解析した。すなわち、年齢、血圧、喫煙、飲酒、運動量等の相関を求め、統計解析することによって、食事中あるいは血中抗酸化物質濃度や、TBARS濃度の、循環器疾患の危険因子としての関与、要因としての重みづけを検討した。今後大規模コホート研究に発展可能と考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] ISO H, Stampfer MJ, Manson JE, et al.: "Prospective study of fat and protein intake and risk of intrapararenchymal Hemorrage in women"Circulation. 103. 856-863 (2001)
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[Publications] Iso H, Rexrode KM, Stampfer MJ, et al.: "Intake of fish and omega-3 fatty acids and risk of stroke in women"JAMA. 285. 304-312 (2001)