2001 Fiscal Year Annual Research Report
多胎児における妊娠期間別体重および身長基準値の試作
Project/Area Number |
13670407
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Research Institution | 国立公衆衛生院 |
Principal Investigator |
加藤 則子 国立公衆衛生院, 母子保健学部, 室長 (30150171)
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Keywords | 多胎児 / 出生体重 / 出生時の身長 / 性組合せ / 周産期死亡率 |
Research Abstract |
多胎児の妊娠期間別出生時の体重及び身長の基準を作成するに当たっては、厚生労働省大臣官房統計情報部の管理する人口動態出生票磁気テープを使用する。このために必要な目的外使用申請手続を行った。使用申請の手続きの進行には一定期間が必要であるため、許可待ちの期間を利用して、先行研究に用いたやや古い時期のデータを用いてパイロットスタディーを行った。すなわち、1975から1994までのデータ(386,045出生、42,172死産、7,711早期新生児死亡)を、生まれたところ、生まれたとき、親の年齢をたよりに双子の組を同定し、周産期死亡率などの年次推移を追い、また、1988年から1991年の間のデータを用いて妊娠週数別出生体重の計算を行った。1979年から1984年までは、同性の組と異性の組の間で周産期死亡率に同様の減少がみられたが、1984年から1994年までは、異性の組の場合死亡率の減少が少なく、2卵性双生児で死亡率が下がりにくい状況が生じていることが示唆された。24,232組の双子、1894例の三つ子、206例の四つ子から妊娠期間別の出生体重を計算したところ、単胎、双子、三つ子、四つ子の順に出生体重が小さくなっていた。双子の場合、経産の場合初産より150g、男子では女子より100g、異性の組の方が同性の組より100g、第1子が第2子より100g、それぞれ大きかった。双子では初産経産別、男女別の基準が必要と思われた。これらの結果を踏まえて、平成7年以後の解析を次年度以降行ってゆく。特に、出生時の身長がこれに加わるため、体重と身長の間の相対的な評価の指標も求める。現在、双胎の組の同定がほぽできあがっている。
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Research Products
(2 results)