2001 Fiscal Year Annual Research Report
各種乱用薬物の液体クロマトグラフィー質量分析による分析方法の確立
Project/Area Number |
13670437
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
妹尾 洋 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50236113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 秀樹 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (30107817)
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Keywords | メタンフェタミン / コカイン / モルヒネ / コデイン / 高速液体クロマトグラフィー / 質量分析 |
Research Abstract |
本年度は、覚せい剤(メタンフェタミン),モルヒネ,コデイン,コカインの標準品につき,これらの薬物の同時分析が可能な高速液体クロマトグラフィー(HPLC)/質量分析法(MS)の諸条件を設定した。 1.HPLC HPLCカラム,移動相等の諸条件について検討した。カラムはShodex MSpak GF-310 4D(150mm×4.6mm), Shodex MSpak GF-310 4B(50mm×4.6mm), Wakopak WS GP-N6(150mm×4.6mm)等各種HPLCカラムを比較検討した。その結果,カラムはShodex MSpak GF-310 4Dを用い,移動相は7.5mM酢酸アンモニウム溶液と0.075%の蟻酸を含有するアセトニトリルを用いたグラジエントを行った場合に各薬剤の分離が最も良好であった。上記条件下での薬剤の保持時間は,メタンフェタミンでは18.2分,モルヒネでは22.4分,コデインでは23.1分,コカインでは25.1分であった。 2.MS イオン化法は,現在HPLC/MS(/MS)で最も一般的に用いられているエレクトロスプレーイオン化(ESI)を用いた。他のMS条件では,キャピラリー温度を260℃に設定した場合に最も感度がよく,ESIマススペクトルは全ての薬剤で[M+H]^+がベースピークとなり,他のピークは相対強度20%以下と小さかった。 3.MS/MS 各薬剤のベースピークを用いたフルスキャンMS/MSにてスペクトルを測定した。メタンフェタミンではm/z119,モルヒネではm/z201,コデインではm/z215,コカインではm/z182がベースピークであった。
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