2002 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチにおける活性化T細胞による破骨細胞形成の機序の解明
Project/Area Number |
13670480
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
小竹 茂 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00234774)
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Keywords | 関節リウマチ / RANKL / osteoprotegerin / 破骨細胞 |
Research Abstract |
我々は免疫染色によりRA滑膜組織における紡錘型の滑膜細胞及びCD4陽性T細胞がRANKLを発現していることを示し、さらにin situ hybridization法によりRANKL mRNAの発現も滑膜組織において証明した。また、活性化T細胞を破骨細胞前駆細胞と共存培養すると破骨細胞が誘導される実験結果が得られた。さらに、可溶性RANKLはRA患者の関節液中には変形性関節症患者にくらべ高濃度存在すること、RA患者の関節液中ではRANKL濃度のOPG濃度に対する比が変形性関節症あるいは痛風と比較して有意に高値であることも明らかとなった。このことより、活性化T細胞は可溶性RANKLを産生し、直接、破骨細胞の分化を誘導することが明確に証明された。 研究計画で、平成14年度以降の3)で記載した研究項目であるが、我々が確立したin vitroの破骨細胞形成系をbaioassayとして用い滑膜組織よりタンパクを抽出精製し、新規の破骨細胞形成抑制因子を見い出す、という研究は現在、N末配列が確定し新規物質として同定され、物質の質量分析も完了した。
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Research Products
(1 results)