2001 Fiscal Year Annual Research Report
睡眠時呼吸障害における活性化血小板マイクロパーティクルの検討
Project/Area Number |
13670482
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
柴崎 浩一 日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (30018882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉谷 想一 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (70339472)
曽我 憲二 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (20171382)
長谷川 勝彦 日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (60328870)
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Keywords | 睡眠時呼吸障害 / 活性化血小板 / マイクロパーティクル |
Research Abstract |
閉塞性睡眠時無呼吸症においては、高血圧、心・脳血管障害などの血栓症のリスクが増大している。これらの動脈硬化性疾患の進展機序には活性化血小板が関与しており、フローサイトメトリーを用いて検出可能である。我々は、睡眠時呼吸障害患者において、活性化血小板が増加しているかどうかを調査したいと考えた。本年度は、自動血球分析装置による血小板恒数の検討、フローサイトメトリーによるCD62P陽性活性化血小板比率、マイクロパーティクルの検出を検討課題とした。今年度は主に実験方法の安定化に時間を費やした。機能的血小板は採血や分離操作による活性化を受けやすく、施設間で結果に差がみられる。我々はこの問題を解決するため、全血解析法と多血小板血漿分離法の両者を採用し、表面マーカーの解析では約30分以内に、機能的血小板の解析では1時間以内に操作を終了することに成功した。これまで健常者より10例、閉塞性睡眠時呼吸障害患者より5例検体を採取した。この方法により、私たちの施設では、健常者ではCD62P陽性血小板は約5%以下であることが推察された。(既報では5〜10%)現在まで、患者検体の集積が少ないが、一部の患者で、9〜10%の活性化血小板が存在していた。また、他の血小板版活性化の指標として、多血小板血漿を用いて血小板マイクロパーティクルを解析することを計画していたが、分離操作によるアーチファクトのため、全血法の結果を含めて検討することとし、現在再検中である。今後の研究の展開における計画平成13年度に引き続き、症例を集積し健常者と患者間で比較検討を行う。平成14年度は、血漿成分における血小板活性化マーカーや内皮細胞障害のマーカーである可溶性CD62PのELISA実験を検討したいと考えている。
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