2002 Fiscal Year Annual Research Report
KIRおよび抗KIR自己抗体と膠原病における高γグロブリン血症との関連性の研究
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13670483
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
加藤 智啓 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (80233807)
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Keywords | 抗リンパ球抗体 / NK細胞 / KIR / 自己抗体 / SLE |
Research Abstract |
これまでいわゆる抗リンパ球抗体について調べてきたが、本研究ではNK細胞レセプターについても自己抗体を検索した。近年、NK細胞がB細胞との細胞間接触によりT細胞の関与なしにB細胞の抗体産生を増強する可能性や、逆に、NK細胞由来のTGF-βがT細胞を介してB細胞の抗体産生を抑制する可能性が示され、抗体産生を制御する因子としてNK細胞も重要であることが指摘されるようになった。このため、全身性自己免疫疾患でみられる高γ-グロブリン血症との関連に有用であると考えたからである。本研究においては、関節リウマチ、強皮症、全身性エリテマトーデス、あるいはシェーグレン症候群など、全身性自己免疫疾患でみられる高γ-グロブリン血症とNK細胞レセプターに対する自己抗体との関連について検討した。Killer cell Immunoglobulin like Receptor分子のうち、KIR2DLについてリコンビナント蛋白を作成し、ウエスタンブロットおよびenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)で自己抗体を測定した。抗KIR2DL自己抗体陽性者は高γ-グロブリン血症を呈する率が高いことが判明した。この抗KIR2DL自己抗体のNK細胞機能に対する影響をみるため、細胞障害活性との関連を検討したが、明らかな関連は認められなかった。さらにNK細胞の他の機能に対する影響も検討する必要がある。本研究で解析した抗KIR2DL自己抗体は抗リンパ球抗体の一部で、抗リンパ球抗体は、その対応抗原により、自己抗体の組み合わせにより、また、エピトープにより影響は様々に変化する可能性があり、対応抗原の同定とともに病態に対する役割を詳しく評価していく必要がある。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Suzuki-Kurokawa M et al.: "Expression of MHC class I molecules together with antigenic peptides on filamentous phages"Immunology Letters. 80. 163-168 (2002)
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[Publications] Onuma H et al.: "Expression of the anaphylatoxin receptor C5aR (CD88) by human articular chondrocytes"Rheumatol Int.. 22. 52-55 (2002)
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[Publications] Sakata M et al.: "YKL-39, a human cartilage-related protein, induces arthritis in mice"Clin Exp Rheumatol. 20. 343-350 (2002)
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[Publications] Tsuruha J et al.: "Autoimmunity against YKL-39, a human cartilage-derived protein in patients wit osteoarthritis"J. Rheumatol. 29. 1459-1466 (2002)
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[Publications] Takahama H et al.: "T cell clonotypes specific for Dermatophagoides Pteronyssinus in the skin lesio of patients with atopic dermatitis"Hum. Immunol.. 63. 558-566 (2002)
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[Publications] Okamoto N et al.: "Autoantibodies to CD69 in patients with chronic hepatitis type C ; a Candidat marker for predicting response to the IFN therapy"Intervirology. 46. 56-65 (2003)