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2002 Fiscal Year Annual Research Report

アデノウイルスベクターを用いた胆嚢癌の遺伝子治療の開発とその有効性の実験的解析

Research Project

Project/Area Number 13670489
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

安部井 誠人  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20261802)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 轟 健  筑波大学, 臨床医学系, 助教師 (70114105)
横山 和尚  理科学研究所, 遺伝子基盤研究部・細胞材料室, 副主任 (80182707)
Keywords胆嚢癌 / 遺伝子治療 / アデノウイルス
Research Abstract

E1AないしE1B遺伝子の一部に変異を有するアデノウイルスは,癌細胞特異的に増殖,腫瘍融解を惹起し,欧米の臨床治験でも画期的効果を示したことから注目されている。胆嚢癌の多くは進行期に発見され,根治の難しい予後不良な癌である。本研究では胆嚢癌の遺伝子治療の研究として,二つのE1変異アデノウイルス(E1B-55kD欠損ウイルスおよびE1A, E1B二重変異ウイルス)の有効性を実験的に解析した。初年(13年)度に,E1変異ウイルスの胆嚢癌細胞株に対する有効性をin vitroで解析した結果,二種のE1変異ウイルスが,胆嚢癌細胞(TGBC-44TKB, MzCh-A2)内において,野生型ウイルスと同程度(100-1000倍)増殖し,癌細胞を融解壊死することが判明した。そこで本年(14年)度は,「E1変異ウイルスの正常細胞に対する安全性およびin vivoでの抗腫瘍効果」を検討した。その結果,(1)各種正常細胞(初代培養肝細胞,腸上皮細胞,血管内皮細胞,線維芽細胞等)において,E1変異ウイルスの増殖および細胞障害性(WST-1法)は,野生型ウイルスに比し著しく抑制され,なかでもE1A, E1B二重変異ウイルスはより安全であることが判明した。また,(2)胆嚢癌細胞のヌードマウス皮下移植モデルにおいて,E1変異ウイルスの腫瘍内注入が腫瘍の増大を有意に抑制し,抗癌剤5-FUの併用により腫瘍を縮小・消失させ,in vivoにて抗腫瘍効果を発揮することが明らかとなった。現在,胆嚢癌の腹膜播種モデルにおいて,El変異ウイルスの抗腫瘍効果ををさらに検討中である。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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