2001 Fiscal Year Annual Research Report
放射線感受増殖型アデノウイルスを用いた膵胆道系悪性腫瘍治療の検討
Project/Area Number |
13670492
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川邊 隆夫 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (40195136)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 誠 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
多田 稔 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80302719)
|
Keywords | 胆膵 / 悪性腫瘍 / アデノウイルス / 遺伝子治 / 放射線 / 基礎的検討 |
Research Abstract |
A)放射線照射により活性が誘導されるプロモーターの開発 既にradiationによって活性化するプロモーターとしてegr-1プロモーター(early growth response-1)が有用であることが報告されているが、このプロモーターに変異を入れることによる活性増強について基礎的な検討を行い、放射線照射に感受性が高くかまることは確認さているが、最も感受性が高まる方法をさらに検討中である。 B)放射線感受増殖型アデノウイルスの作成 アデノウイルスの増殖はE1A遺伝子の発現により規定されており、前項で開発したプロモーターによってこの遺伝子を発現するような組換えアデノウイルスを作成した。このウイルスは理論的には放射線照射によりE1A遺伝子を発現し増殖するウイルスとなるが、実際に放射線感受性増殖を示すかどうかを検討中である。 C)自殺遺伝子を組み入れたウイルスの作成 上記と平行して、前項で作成したウイルスにこの自殺遺伝子を組み入れ、無制限なウイルス増殖の抑制手段をウイルス内に組み入れることにを検討している。 来年度は、上記より効率的なプロモーターを確立し、放射線により著名な増殖を示し、かつ胃殺遺伝子を組み込んだアデノウイルスを作成し、これを用いた遺伝子治療の基礎的検討を行う。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Isayama H(Tada M, Kawabe T, et al.): "Polyurethane-covered metal stent for management of distal malignant biliary obstruction"Gastrointest Endosc. 55・3. 366-367 (2002)
-
[Publications] Akanuma M(Kawabe T, et al.): "The Evaluation of Putative Virulence Factors of Helicobacter pylori for Gastroduodenal Disease by Use of a Short-Term Mongolian Gerbil Infection Model"J Infect Dis. 185・3. 341-347 (2002)
-
[Publications] Yamaji Y(Kawabe T, et al.): "Inverse background of Helicobacter pylori antibody and pepsinogen in reflux oesophagitis compared with gastric cancer : analysis of 5732 Japanese subjects"Gut 2001 Sep ; 49(3):335-40. 49・3. 335-340 (2001)