2001 Fiscal Year Annual Research Report
慢性C型肝炎におけるHCV特異的TGF-β産生helper.T細胞の機能
Project/Area Number |
13670550
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
中村 郁夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (40251243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井廻 道夫 自治医科大学, 医学部, 教授 (70134228)
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Keywords | 肝炎ウイルス / 免疫応答 |
Research Abstract |
1.(ELISpotアッセイ系開発のための)TGF-β latent formに対する活性化能を有するペプチドに関する検討 TGF-β latent formに対する活性化能を有すると報告されている2種類のpeptide(A) ; KRFK : peptide(B) ; KRFKQDGGWSHWSPWSSを合成し、それぞれの活性化能をHCIによる活性化能と比較した。peptide(A), (B)の活性化能はそれぞれ6.6%、6.5%であり、ELISpotアッセイ系に用いるには不十分であることが明らかになった。来年度は、latent formの構成成分に対する抗体を用いたEIAアッセイ法の開発の可能性について検討する。 2.末梢血単核球(PBMC)中のTGF-β産生細胞に関する検討 (1)HCV非特異的TGF-β産生:HCV感染患者13例、健常者5例、計18例のPBMCを用いて、PBMC中のhelper T細胞(Th細胞)およびMonocyte分画の細胞数と(HCV非特異的)TGF-β産生・分泌量(37℃・18時間培養後の上清中のTGF-β量をEIA法にて測定)を解析した。その結果、PBMC中のTh細胞・Monocyteの比率は15.4%、18.3%であった。一方、TGF-β産生・分泌量は、Th細胞0.79%に対し、Monocyte39.4%であり、constitutiveなTGF-β産生・分泌を担うPBMC中の主たる分画はMonocyteであることを明らかにした。 (2)HCV特異的TGF-β産生:HCV core蛋白(化学及血清療法研究所より供与)・NS3蛋白(先端生命科学研究所より供与)の存在下でPBMCを37℃・18時間培養した後の上清中のTGF-β量をEIA法にて測定した。そのTGF-β量は、HCV蛋白非存在下のTGF-β量と比較して、低下しており、HCV core蛋白・NS3蛋白が、PBMCにおけるTGF-β産生・分泌を抑制することが明らかになった。
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