2001 Fiscal Year Annual Research Report
免疫反応調節臓器としての肝臓による経口寛容誘導機構の解析
Project/Area Number |
13670564
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
高橋 宏樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80256403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
銭谷 幹男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (70138767)
戸田 剛太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40090500)
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Keywords | 経口寛容誘導 / 肝内類洞内皮細胞 / 肝内樹状細胞 |
Research Abstract |
本研究の目的は、自己免疫性疾患の新たな治療法として注目されている経口免疫寛容(トレランス)誘導への肝臓の免疫反応調節臓器としての関与を、肝臓内の抗原提示細胞、免疫調節性細胞の動態と機能を検討することにより、分子、遺伝子レベルで明らかにすることである。 §経口投与抗原の肝への移行性、抗原提示細胞への取込みの検討 OVA経口投与による寛容誘導モデルを使用し、アイソトープ標識抗原の肝移行をオートラジオグラフィーにより検討、ついで肝臓の電顕標本を作製し、抗原の類洞内皮細胞(SEC)、クッパー細胞(KC)、樹状細胞(DC)といった抗原提示作用を有する細胞内への抗原取込みを検討した。アイソトープ標識抗原は肝に移行することが示されたが、その移行率は少なく、また肝内のいかなる抗原提示細胞に取り込まれるか明らかにすることは困難であった。 §肝内抗原提示細胞の機能分子発現、サイトカイン・ケモカイン産生プロフィール検討 経口寛容誘導時の肝内SEC、DCのマンノースレセプター等の抗原取込み関連分子、MHC class II、CD80、86、40等の抗原提示関連分子発現を免疫組織化学により検討しているが、SECのclass II、CD80分子の発現はコントロールに比し増強していた。しかし、DCにおける補助分子発現の増強は認めなかった。 現在、経口寛容誘導、非誘導マウス肝内DC、SECのサイトカイン・ケモカイン産生プロフィールの差異をSerial Analysis of Gene Expression(SAGE)法により遺伝子レベルで解析中である。
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