2001 Fiscal Year Annual Research Report
抗セレノシステインtRNA蛋白質複合体抗体誘導による自己免疫性肝炎モデルの作製
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13670566
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
松藤 民子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00199845)
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Keywords | 自己免疫性肝炎 / セレノシステインtRNA / 自己抗体 / 肝炎モデル |
Research Abstract |
1.セレノシステインtRNA結合蛋白質SECp43、および自己免疫性肝炎自己抗体対応抗原SLA/LPの大腸菌発現系の作成を試みた。HepG2細胞由来RNAからの逆転写酵素(RT)-PCR法により、コード領域を含むcDNAを得た。精製用のHis6タグを付加して発現ベクターpET3dにクローニングし、大腸菌BL21(DE3)内での発現を試みている。 2.試験管内転写系で合成したセレノシステインtRNAを、アジュバント(Freund完全アジュバント、TiterMax Gold、あるいはPropionibacterium acnes菌体)とともにBALB/cマウス皮内あるいは腹腔内に複数回投与して免疫を試みた。3ないし5ヶ月経過後も、血清中の抗体価の上昇は認められなかった。さらに追加免疫を行うとともに、今後SECp43、SAL/LP、あるいは同種肝ホモジェネートの同時投与などの免疫方法を試みる予定である。 3.前年度までに、自己免疫性肝炎28症例においてセレノシステインtRNAに直接結合する自己抗体を3例同定したが、本年度の検索では新たに同様の自己抗体陽性症例は発見されなかった。また追跡可能な症例について引き続き経過観察を行ったが、抗体価などには大きな変化は認められなかった。 4.抗セレノシステインtRNA陽性の1症例から抗体産生細胞をEBウィルスを用いた不死化によって得るために、プロトコールと説明同意書の作成、学内倫理委員会への申請、EBウィルス粒子産生細胞の入手・培養などの準備を進めた。
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