2001 Fiscal Year Annual Research Report
PPARγを介した活性化クッパー細胞の抑制と肝障害の治療への応用に関する研究
Project/Area Number |
13670568
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
大畑 充 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50231204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 青佳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90297391)
高橋 暁 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70297399)
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Keywords | PPARγ / クッパー細胞 / 肝障害 / 転写因子 / サイトカイン |
Research Abstract |
(1)胆管結紮による胆汁うっ滞性肝硬変モデルでのPPARγ発現の検討:Wister系雄性ラット(体重400〜500g)の総胆管を無菌的に結紮し(Bile Duct Ligation ; BDL群)、胆汁性肝硬変モデルを作成した(Ohata M, et al : Am J Physiol 272 : G589, 1997)。19日後、下大静脈より血漿を採取し、肝臓を摘出した。肝臓よりTotal RNAおよび核蛋白を抽出した。また肝臓は組織学的にも検討を行った。コントロール群はSham手術(Sham群)を行い、同様の検討を行った。BDL群では、肝機能障害、黄疸を呈し、組織学的にも肝硬変像を呈していた。肝臓より抽出したRNAを用い、PPARγの発現をRT-PCR法で検討したところ、Sham群に比べBDL群ではPPARγの発現の低下傾向が認められた。現在追試実験中であり、同時にretinoic acid receptor(RAR)の発現も検討中である。また同様のモデルの肝臓より、コラゲナーゼ灌流法にてクッパー細胞を分離し、PPARγ、RARβ、RXRαの発現をRT-PCR法にて検討中である。 (2)培養クッパー細胞による検討:Wister系雄性ラットよりコラゲナーゼ灌流法にてクッパー細胞を分離し、2日間培養後、LPS(10μg/ml)にてクッパー細胞を刺激・活性化し、16時間後RNAを抽出し、PPARγの発現とともにTNFα、IL-6の発現を検討中である。またPPARγリガンドを添加し、これらサイトカインの発現に及ぼす影響をRT-PCR法で現在検討するとともに、核蛋白を抽出し、転写因子NFκB、PPREを検討中である。
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