2001 Fiscal Year Annual Research Report
咳嗽・呼吸・気道調節に基づく咳嗽反射亢進方法の開発
Project/Area Number |
13670618
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
近藤 哲理 東海大学, 医学部, 助教授 (90147132)
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Keywords | 呼吸調節 / 肺メカニクス / 咳嗽反射 |
Research Abstract |
本年度は、末梢化学受容体を刺激した時の咳嗽の出現頻度の検討を行った。シアン化ナトリウムの静注に対しては強い呼吸の増強反応が得られ、末梢化学受容体刺激の目的は達成されたが、持続時間が短いために咳嗽反応の検討には適さなかった。ドパミンの総頚動脈注入に対しては比較的長時間の呼吸増強反応が得られ、適切な刺激と考えられたが、この反応は血圧の上昇を伴うため、現在はドパミンによる圧受容体の作用を除く方法を検討中である。これらの実験過程で、咳嗽時の吸気活動の増強と比例して気道の収縮が発生すること、この気道収縮が咳嗽の促進に寄与していることを見出した。この結果を米国胸部学会で発表する計画を立てたが、演題募集時期にニューヨークのテロにより外国出張発表禁止令が出たため学会発表は行わずに、論文を作成してJapanese J Physiolに投稿し、現在は査読結果を待っている。さらに、動物の肺胞内圧を測定する方法をも考案したので、ラットを対象に検討を行い、この結果を次年度の日本生理学会、および欧州呼吸器学会において発表する予定である。
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Research Products
(1 results)