2002 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症の治療薬としてのgalectin-1の可能性に関する研究
Project/Area Number |
13670629
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
加藤 丈夫 山形大学, 医学部, 教授 (90194828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 薫 山形大学, 医学部, 教授 (30234975)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / ガレクチン-1 / 運動ニューロン疾患 / 酸化型ガレクチン-1 / 還元型ガレクチン-1 |
Research Abstract |
1.昨年度(平成13年度)の本研究課題により、ヒト脊髄に存在するgalectin-1は還元型優位であることを明らかにした。 2.昨年度の本研究課題により、酸化型recombinant human galectin-1には、濃度を50,50,100,500,1000pg/mlと上昇させても、ラット中枢神経培養細胞の生存促進作用、突起伸長作用はないことを明らかにした。このことより、酸化型recombinant human galectin-1はin vitroでは神経細胞への直接作用はないと考えられた。 3.本年度の研究(平成14年度):当初予定していたALSモデルマウス(mutant SOD1 G93A, Jackson Laboratory)が入手困難であったので、他のALSモデルマウス(mutant SOD1 H46R,東北大学神経内科)の供与を受け、当動物実験センターで繁殖させ、現在、約400匹に達した。生後21週で発症し、24週で死亡することを確認し、生後14週(eary presymptomatic),17週(late presymptomatic),21週(early symptomatic),24週(end stage)の各stagesで形態学的検索および生化学的検索用に脊髄組織を採取した。まず、予備実験として、腓腹筋にHRPを注入し、腰髄の前角細胞に逆行性輸送されることを確認した。現在、酸化型recombinant human galectin-1を投与し、脊髄、末梢神経、筋肉組織を採取中である。
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Research Products
(1 results)