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2003 Fiscal Year Annual Research Report

動脈硬化病変の形成過程におけるカベオリンの役割

Research Project

Project/Area Number 13670735
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

木原 実  横浜市立大学, 医学部, 講師 (60177904)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 戸谷 義幸  横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (30237143)
梅村 敏  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00128589)
Keywordsカベリオン / 動脈硬化 / 血管平滑筋 / NOS
Research Abstract

悪性腎硬化症のモデルとなるDahl食塩感受性(Dahl-S)ラットでは、高食塩食負荷18週後に腎皮質特異的にカベオリン-1の発現が増加していた。しかし、腎血管病変が出現する前の11週のDahl-Sラットや、Dahl食塩非感受性(-R)ラット腎臓ではこのような変化はみられなかった。また、アンジオテンシノーゲン遺伝子欠損(Atg-/-)マウスにおいては、血管平滑筋細胞の増殖および配列異常を含む腎血管の肥厚性病変がみられ、この部位にカベオリン-1が過剰発現していた。一方、糸球体においてはメサンギウムの増殖を伴う腎炎モデルを作成するとカベオリンの発現増加がみられるのに対し、主として腎微小循環の血行動態異常(糸球体過剰濾過)のモデルとなる5/6腎摘ラットではカベオリンの発現は変化しなかった。一酸化窒素(NO)は平滑筋の増殖を抑制するパラクリン因子として重要であり、カベオリンは内皮型NO合成酵素(eNOS)活性の抑制性制御分子として知られている。そこで、上記のモデルにおけるeNOS発現を検討したところ、食塩負荷18週後のDahl-SラットやAtg-/-マウスの腎臓においてはeNOS発現が減少していることが明らかとなった。さらに、Atg-/-マウスの腎灌流圧を上昇させるため塩分負荷を行ったところeNOS発現は増加し、カベオリン発現は減少した。塩分摂取量による影響を除くため、ヒドララジンによって血圧を対照群と同様に下降させたところ、これらの変化はみられなくなった。また、preliminary dataであるが、これらのモデル動物にHMG-CoA阻害薬を投与すると血管壁カベオリン発現が減少し、eNOS発現の増加がみられた。以上の結果から、血管肥厚性病変において過剰に発現したカベオリンがeNOS活性を抑制することにより平滑筋の増殖を促進している可能性がある。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hashimoto T et al.: "Lipoxygenase products regulate nitric oxide and inducible nitric……"Hypertens Res. 26. 177-184 (2002)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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