2001 Fiscal Year Annual Research Report
札幌市の過去20年間におけるRSウイルス野生株の遺伝子変異に関する研究
Project/Area Number |
13670822
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
堤 裕幸 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80217348)
|
Keywords | RSV / PcR-RFLP / RSV G protein |
Research Abstract |
過去20年間に渡って札幌市において分離された200株余りのRSウイルス野外株をHEp-2細胞を用いて再分離した。細胞よりRNAを分離し、cDNAを作成した。RSウイルスのG遺伝子のほぼ全域をカバーするプライマーによりG遺伝子を増幅し、その産物を数種類の制限酵素を用いて切断、その切断パターンにより遺伝子型を決定した。これにより、サブグループA125株を分析したところ、10種類の異なった遺伝子型に分けることができた。各シーズン毎に優位な流行を示した遺伝子型を特定することができたが、優位な流行株は1-3シーズン続いた後に他の遺伝子型の株に交替していく現象が認められた。連続した15シーズン中6種類の優位な株が特定できた。
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Seki T, Tsutsumi H, Ohsak M, Kamasaki, H, Chiba S.: "Genetic variability of respiratory syncytial virus subgroup A strain in 15 successive epidemics in one city"J. Med. Virol.. 64. 374-380 (2001)